遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

利用者ごとのこだわり

私たち訪問介護員は、ご利用者様のお宅にいる時間は、その方のみと向き合い

その方のお考えがすべてで、自分と違う考え方であっても、ほぼ否定することは

ありません。

 

具体的なことを言うと、先日新規の利用者様の所で洗濯物を干した時、靴下の

干し方で話が盛り上がりました。

 

皆さんは靴下をどのように干しますか?

 

私はピンチハンガーにつま先を下にして干します。

しかし、つま先を上にして干す方もおられます。

それぞれに理由があって、それぞれになるほどと思える理由を述べられます。

・ゴムを下にすると、ゴムがいつまでも濡れているから、早くゴムが劣化する。

・ゴムを下にして広げておけば、早く乾く。

 

これを笑い話のように話せる雰囲気の利用者ばかりではなく、干した途端に

「あら、靴下の干し方も知らないのね。」

と言われる利用者様もおられます。

 

初回訪問の時に言われれば、事業所全体に申し送りし、同じことを言われないように

配慮しますが、初回だけは、何がその方にとって正解かがわからない事が多いので、

とて気を使います。

 

ほんの些細な事ですが、それが利用者様のストレスになってしまう事もありますので、

それぞれの方々のこだわりを把握して、日々の訪問に努めております。

 

ヘルパーさんってた~いへん。