遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

退院準備

リハビリ病院には3か月まで入院可能となっており、高次脳機能障害がある場合は

6か月まで入院できると聞いていました。

車いす状態で入院し、介護度も要介護4だった父でしたが、リハビリのおかげで、

見た目にはほとんど麻痺もわからないくらいまで回復し、病院の周りを散歩できる

までになりました。高次脳機能障害もなく、3か月での退院に決まりました。

 

そしていよいよ退院に向けての準備の話が出ました。

 

私は父と母が一つの部屋で過ごせるようにするのが一番だと考えました。

しかし父の考えは違い、今までと同じ生活に戻りたいとの事。

 

要するに私は、食事も寝るのも同じところで、家の中をあまり移動しなくてもいい

ようにすればいいと思いましたが、父は寝るのは寝室、食事は台所と今まで通りの

生活がいいと言ったのです。親の心子知らずって言いますが、今回は逆で、子の心

親知らずです。

 

私はただ単に転んだら大変だとか、いくらでも楽な生活ができればと思いましたが

父はそんなことは望んでいませんでした。

 

そして父に言われました。「意見が合わなくてごめんね。」

 

そう言われたら父の思い通りにするしかありませんでした。

 

そうなると段差解消の住宅改修が必要ではないかと父に話をすると、それに関しては

素直に応じてくれました。

 

そして理学療法士さん同行で一時外出し、実際に家にを見てもらい、退院後の生活を

確認し、色々なアドバイスをしていただきました。

 

父が退院することはとても喜ばしい事ですが、それと同時に母がどこまで家事ができる

のか、心配が増えました。母は何でもできると言います。自分がやらなきゃ誰がやるの

よと言います。でも実際にはどうなんでしょう。不安です。