昨日に続き、言語のリハビリの際に、今度は俳句を作りましょうという日があったそう
です。
そこで父が思い出したのが、父の母、私のおばあちゃんが作った俳句だったそうです。
おばあちゃんも俳句の会に所属しており、父の記憶では一番うまかったとの事でした。
「濯ぎ了えて沈丁の香にしばし佇つ」
すすぎおえて じんちょうのかに しばしたつ
これは孫のおむつの洗濯を終えて庭に咲いている沈丁花の香りに包まれてしばらく
休んでいるという意味です。
この孫こそ私の事で、初めての内孫の洗濯を終えて、庭に咲く沈丁花の香りを感じ
ながら、ガラッと干される布おむつを見ながらほっとしている情景を詠んだものだ
と父が教えてくれました。
この俳句は父の心の中に深く刻まれ、おばあちゃんが亡くなったときに、父が3人の
姉たちに記念品として時計を送り、その時計の裏にこの俳句を入れて送ったと言いまし
た。その時計は実家にはなく、どこにあるのかと聞くと、つい先日亡くなった、すぐ上
の姉の家にならあるんじゃないかと言ったので、さっそく私のいとこに電話で聞いて
みました。
すると、ありました。すぐに写真をラインで送ってもらいました。
いとこに聞くと、「まだちゃんと動いているわよ」
なんかすごくうれしかったです。
そして裏に
おばあちゃんの名前、喜美も一緒に刻まれた俳句を見ることができました。
昔は庭にある物干し竿が上下に2段になっていて、洗濯物をかけた竿を長い棒で上の
段まで上げて干す光景は普通に見られました。
今ではほとんどみることはなく、昭和の時代の事になってしまいました。
昭和はすでに元号でいえば2つ前の元号ですから、私たちが育った昭和の時代から
言えば、明治の時代と同じ、昔の事になってしまいました。
その光景を今でもみられる「サザエさん」は今でも大好きで、今も毎週楽しみに見て
います。