看護大学の学生が実習に来ました。
昔は看護学校のカリキュラムに、在宅ケア実習なんてなかったんではないかと思い
ます。しかし今は、病院の看護師さんでも退院してからの事もしっかり考えて、入院中
から、退院したら を念頭において看護してくれています。
そんな在宅ケア実習に2日ずつ、16人の学生を今年度は受け入れしました。
訪問看護と訪問介護の違いがまだよくわからない状況での学生たちです。
しかし看護科の学生さんたちは、看護師という目標に向かって、本当にまじめに
実習に臨んでいます。
実習に来るとまず、なぜ看護師を目指したのかを聞いています。
・母が看護師だったから。
・昔看護師さんに優しくしてもらったから
・助産師になりたかったから
・保健師になりたかったから
と理由はさまざま。でもどの学生さんもまっすぐ前を向いています。
本日実習に来た学生さんは、入学当初は助産師になりたかったんだそうです。
しかし勉強を重ねていくうちに、目標が変わり、今は保健師を目指していると言って
いました。
なぜ助産師をやめたんでしょうか。助産師、いいですね。私ができる事ならやりたかっ
たです。
今通っている大学の助産師の枠がたったの5人なんだそうです。
同学年は60名ほどいますが、その中のたった5人。それだけしかダメなんだそうで
す。それもやはり成績がいい順との事で、勉強しないとなれないとの事でした。
何が言いたいかというと、勉強するのは当たり前なんですが、世の中成績がいいから
優秀な人材かっていえば、そうでないことが結構あるじゃないですか。
私が長女を出産した時、あまり母乳もミルクも飲まない小食な娘だったので、病棟の
助産師さんに相談したら、母乳の入った哺乳瓶を持って娘に授乳をしてみて、やはり
うまく飲めない娘をみて
「なにこれ」
って言ったんです。私の大事な赤ちゃんにたいして
「なにこれ」
ってどういう事ですか。物じゃないんです。
とっても悲しかったです。
どれだけ優秀で助産師になったか知りませんが、そんな助産師いらないと思いました。
成績だけで選抜するのってどうなんでしょうか。
人は心だと思います。特に人相手の仕事に就く人は心がないとダメなんじゃないでしょ
うか。
今日の実習生も同じことを言っていました。
もちろん勉強もできて心も温かい助産師さんがほとんどだと思います。
あの人は特別だったと思います。
もう少し助産師枠を広げられないものでしょうか
せっかく看護大に入ったのに、目指すものになれなくてやめてしまっては
あまりにも不憫です。看護大には合格しているんですから、何人でも助産師を
生み出せばいいじゃないですか。違うんでしょうか。
この少子化の時代だから助産師の数が必要ないっていうんでしょうか。
それは違いませんか。
心の温かい助産師さんが一人でも多く生まれることを期待しています。
看護学生の皆さんに大きなエールを送りたいと思います。
頑張って