高齢ご夫婦の旦那様の認定調査に同行したヘルパーが、かっかかっかして
事業所に戻ってきました。
その日は通常の受診日ではなく、あくまでも認定更新の意見書作成のための
通院介助でした。
その問診での会話
医師「どうですか。お変わりありませんか」
妻 「最近とっても調子が良いようです。食欲もあって何を食べても美味しい
って言っています。おかげさまで。」
医師「それは良かったですね。」
ここまでは普通の会話だった様です。
医師「この次来たときは胃カメラの検査をやりましょう。」
妻 「胃カメラですか。特に調子が悪いとは言っていないので、88歳にもなって
無理させたくないんですけど。あなたはどうなの。」
夫 「私もやりたくないな。」
妻 「先生、本人もやりたくないって言っているので、それじゃダメですか。」
この奥様はただの意見書のつもりで病院にきたんだし、調子が悪くて来たのでは
ないのに、突然胃カメラと言われたことでビックリしてしまった様です。旦那さん
に何か悪いものでもあるのかと、急に不安になったそうです。
それならそうと、説明をしたうえで、胃カメラの検査と言ってくれればまだ良かった
のにって。
すると医師から、
医師「あなた、それは殺人ですよ。そんなことを言ったら、あなたは犯罪者に
なります。警察を呼びますよ。」
妻 「殺人?犯罪者?警察?」
医師「あなたも認知症なんだから、どうしようもないけど。」
この時点でこの奥様は具合が悪くなり、この日の夕方救急車で緊急搬送されました。
この医師は、自分の指示に従わなかったのが気に食わなかったんでしょう。
自分の怒りを患者にぶつけ、うっぷんを晴らしたかったとしか思えません。
はっきり言って説明不足です。
本当に何かがあって検査の必要があったのかもしれません。
その様子を看護師さんはしっかり見ており、診察後に
看護師「今の先生、ちょっと言いすぎましたね。でもだんなさんの事を
心配して言ってくれたと思いますよ。」
って医師をかばうような発言にしか聞こえなかったって。
患者はどうしても弱い立場に立たされます。
なぜこのような暴言を受けなきゃならないんでしょう。
この話は、奥様が救急搬送された病院でも話をしたそうで、話を聞いて
くれた看護師さんは、医師がそんな事を言ったのかとビックリしてたって、
言っていました。
この奥様は1週間くらいの入院で退院されましたが、人間は精神をやられれば
体にも支障がきます。
それを直すのが医師の仕事なのに、とても残念です。
二度とこの医師にはかからないと言っていました。
当然です。