遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

薬の飲み忘れがこんなにたくさん

定期受診時に、医師から必ず聞かれるのが、服薬の状況です。

確認してみるとなんとビックリ。

たくさんの薬の飲み残しが。

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先週に至っては、ほとんど飲んでいない状況でした。

 

ちょっと待ってよ。

だからヘルパーさんに服薬の声掛けをお願いしているのに、

なんでこんなに残っているのよ。

 

受診日の午後から、母の認定更新の担当者会議で、ケアマネもヘルパー管理者

も自宅に来るので、この実状を見てもらいました。

 

ヘルパー管理者さん、見て絶句。

「え、なんでこんな事になっているの?訪問している全ヘルパー一人一人に

確認します。」

 

当然です。私の事業所でこんなことが起こったら、ヒヤリハットどころ

じゃなく、事故報告の域に入っていると思います。

 

お薬カレンダーには母が日にちを見てさしていきます。それを毎日夕方に

訪問しているヘルパーさんに、服薬の声掛けをしてもらうことになってい

るんです。

ところが、薬の袋が切り離されておらず、つながったままの日もあったん

です。これはカレンダーにもさしていないって事です。

母がさしていなかったんです。でもさしてなかったら、ヘルパーなら

「お薬カレンダーにお薬が入っていませんよ。」

って声かけてくれるのが普通じゃないでしょうか。

その声掛けもなかったんです。

 

管理者さんが気の毒になるくらい、ショックだったと思います。

 

担当者会議後、事業所に戻って各ヘルパーに確認した管理者さんから

電話が来ました。

 

「どのヘルパーも声掛けはしていたようなんですが、お母さんが

食後に必ず飲むから大丈夫よって言う言葉を信じて、それ以上

強くは言えなかったみたいです。」

 

との事でした。でも管理者さんは

 

「どのヘルパーもプロではないのか。素人の集まりなのか。」

 

ってカツを入れてくれたみたいです。

そりゃそうですよ。

飲まないから、飲めないからヘルパーさんにお願いしているんです。

普通に自分で飲めるんだったら、わざわざヘルパーさんにお願い

しませんよ。

 

結局、声掛けだけっていうのは、飲んだ確認まではしなくていい

事になるので、ヘルパーには何の責任もない事になってしまいます。

そこで、管理者さんから、

「ヘルパーに責任を持たせる意味で、ヘルパーの訪問時間内に食前には

なってしまうけれど、飲んでもらってもいいでしょうか。」

と言われました。

 

まだ今回の薬を薬局から受け取っていなかったので、薬局に

言ったときに聞いて返事をする事にしました。

 

薬剤師さんに伺うと、

「胃に負担をかける薬が2種類。食べ物と一緒に消化させた方が効果が

出る薬が1種類ありますが、服用前に少しでも物を食べてもらえば

大丈夫でしょう。」

との事だったので、その旨を管理者さんに伝えました。

 

それは母にも伝えないと、「食後」がもう頭の中にインプットされて

いたので、それを変更する事は今の母の頭の中に入るのか。

 

まあやってみるしかないので、それでお願いする事にしました。

 

来月また上京した時、果たして服薬状況はどうなっているのか。

楽しみにしています。