最近、この田舎でも宅地分譲地や新興住宅地が時々チラシに入ってきます。
そして、職場の若い夫婦も、宅地分譲地に家を新築しました。
家が出来上がり、お宅拝見にも行ってきました。
隣近所もきれいなお宅ばかりで、年齢層も若く、同年代の人たちで
町内会も作り、交流会もあり、とても素晴らしい住宅地でした。
しかし、ちょっと待ってください。
この同じ世代でいれば、子育ての時にはとても良い環境でしょうけど、
いずれは年齢も重ね、隣近所がやがてすべてが高齢者世帯に、高齢者
地域になってしまいます。
これってどうなんでしょうか。
ほとんどが各家族で、その子供たちも都会に出ていき、やっぱり高齢者
だけが残っている地域になるんです。
私は、地域づくりをするなら、高齢者と若者が一緒に暮らせるような
取り組みが必要じゃないかと思います。
その地域で時代が繰り返せるような街づくり。
例えば、高齢者住宅と若者世代のマンションが同じ地域に隣接している
様な街。
やがて、高齢者がいなくなり、若者が高齢者になったときには、高齢者
住宅だった建物を今度は若者用にの住宅に新築しなおす。
そうやって、偏りのない地域にしていくのが望ましいのではないでしょうか。
この辺でも分譲地のそばには学校があって、ショッピングセンターがすぐそば
にあって、子育て世代にとっても、高齢者にとっても生活しやすい環境になって
います。
そんなところが、50年後には高齢者ばかりの地域になってしまったら、どう
思いますか。
同居するのは難しくても、どの人も他人には優しくできるんです。
隣のおじいちゃんが困っていれば、若者はみんな助けてくれます。
それが、地域の中で自然にできるような街づくりを考えてくれれば、
子供がそばにいない高齢者でも、しあわせに暮らしていけるのでは
ないでしょうか。
今の若者が高齢者になる時は、今よりも若者が減ります。
せめて、自分の子供が親の介護を考えてくれればいいですが、
親とすれば子供をあてにはできません。
だからこそ地域で、自治体で支えていけるような取り組みが必要
だと思います。
これは国というよりは、地域に密着した自治体の仕事なんではないか
と私は思います。