遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

健さんの知らなかった事たくさんあった

今日も健さん宅に行きました。

さっそく、奥様に帰宅時の様子をお聞きしました。

 

いなりずしも食べて、牛乳も飲んで、なんともなかったと

言っていました。

良かった。ホッとしました。

 

でも今朝は全然ダメで、食事はとらない、騒ぐ、言う事きかない

で、大変だ~って。

 

健さん、もしかして仕返し?

やっぱり寂しかったのかしら。

 

今日のお仕事は身体介護。

奥様の話を聞きながら行いました。

そしたら昔の、若い頃の健さんの話をしてくださり、

とにかく働いた人なんだって。

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若い頃はお二人して働いて働いて頑張ったんだって。

だから、健さんには感謝してるんだって言っていました。

 

今回の旅行(旅行ではなかった。視察研修でした)も行くのをやめるって

思っていたんだけど、どうしても来てほしいと言われて、仕方なく

行ったんだそうです。やっぱり健さんの事は心配だったんです。

 

でも、私たちが知らない健さんがやっぱりいました。

思った以上に健さんは何でもできました。

真っ暗なところにいると思ったら、電気のリモコンを使って、電気を

つけることはできるし、奥様がヘルパーさん何人来た?って聞いたら

二人来たってちゃんと教えたし。

 

そうだったんですね。

私たち今まで健さんの何を見てきたんでしょう。

ほとんど会話もしたことないし、動かないし。

それだけの健さんだとばかり思ってた。

でも違った。

 

もしできることなら、奥様と会話するのと同じように、私たち

ともお話しましょうよ。

お話してみたいです。

 

元々口数は多くないとは言っていましたけど、でも少しでも

いいから、健さんと話がしたいです。

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いつかそんな日が来ることを楽しみにして

今後も月2回、健さんに会いに行きたいと思います。

 

奥様も、健さんもお疲れ様でした。

また、平和な日常が始まります。