最近、新規でヘルパー利用される方は、病院から退院するときに行われる、
退院カンファレンスの中で、自宅に戻られた後の生活を維持するためにと、
訪問介護の利用をケアマネや病院が提案して利用につながるケースが多く
なっています。
しかし、そうでないケースが時々あります。
それが認定も受けないで、家族だけで悪戦苦闘しながら介護を続け、
限界になって初めて認定を受けるといったケースです。
介護というのは、1週間頑張れば終わるといった、短期で完結するもの
ではありません。それなのに終わりの見えない、先の見えない生活を
苦しみながら続けている方々がいるんです。
なぜそこまで頑張れるんでしょうか。
自分の両親だから?
他人に任せるのがいけない事だと思ってる?
そんなギリギリのところまで頑張って、
「もう無理」
ってなったときにはほとんどが大変なケースとなっています。
家の中はもちろんご本人の体も、こんなになる前にかかわって
あげたかったって思います。
ご本人たちも、ご家族も気の毒でなりません。
家族はヘロヘロで、一緒に介護する気力も残されていません。
高齢者介護は、認知症もあれば寝たきりのお世話もあります。
どちらも長期戦です。
ですから、もしご家族の介護が必要になったら、なるべく早いうちに
介護保険の制度を利用することをお勧めします。
よく聞く話で、「嫁がやるだろう」という人がいます。
自分の両親なのに、全部を妻に押し付けている旦那さんが
よくいます。
そんなお嫁さんは、一人でしょい込まないでくださいね。
そのうち、「嫁が悪い」になってしまいます。
特に認知症の介護なら。
今は40歳から介護保険料を払っています。
所得によりますが、大体の方は1割負担で介護保険を利用できます。
多少の利用料はかかりますが、家族でできるところは頑張ってもらい
大変なところだけを介護保険で制度を利用すれば、苦しみも
半減すると思います。
お近くにそんな方がいらしたら、是非制度の利用をお勧めください。
無理をしていれば、必ず限界がきますので。