遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

今日の母からの電話

今日も母から電話が来ました。

要件は先日も書いた、隣の息子さんが亡くなってからのその後の

事での相談だったので、その話はすぐに終わりました。

 

そのあとに、

「最近ね、お父さんの耳が遠くてね、さっぱり聞こえないのよ。

デイサービスにも行っているでしょ。だからみんなに迷惑が

かかっているんじゃないかと思うのね。」

 

「耳が遠くなったのなんか、今に始まった事じゃないでしょ。」

 

「いや~、あまりにも聞こえないから、ほっといていいものなのか、

しっかり治してもらうのに、手術でも受けさせたらいいのかと思って

さ。ちょっと聞いてみたかったの。」

 

どうやら母は父の耳が遠くなった事も忘れてしまっているような

発言でした。

更に手術とか言いだしたのにはびっくりしました。

 

若い人なら、手術で治すって事もあるかもしれませんが、

90歳を過ぎてから耳の手術なんて聞いたこともありません。

 

それに父の耳は、多少脳梗塞の後遺症もあるのかもしれませんが、

大きい声を出せば聞こえますし、テレビも耳元のスピーカーが

あれば、ちゃんと聞こえています。

 

でも母との会話にはきっと支障があるんでしょう。

「いつも大きな声を出さなきゃならなくて大変なのよ。」

って言っていましたので。

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でも母の声は普通よりかなり大きく、我が家に遊びにくれば

隣のおばさんが、「お母さんが来たってすぐにわかる」って

言われるほど、地声が大きいんです。

 

それなのに、母の声が聞こえづらいんでしょうか。

 

いずれにしても

「お父さんに手術なんて無理よ。わざわざ切って治す必要はないでしょ。」

って母に言いました。

最初は腑に落ちないような返事がありましたが、私に言われたら

いう事を聞くしかないといった感じです。

 

電話があるたびに、今度は何を言うのかなとハラハラしながらも

ちょっと楽しんでいる私でした。