遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

水子供養だった

今日のお仕事。またまた通院時乗降介助。

今日は長年婦人科に通うA子おばあちゃんと付き添いの娘さんを乗せて

個人の婦人科へ。

 

行きにお送りした時は全然気が付きませんでしたが、お迎えに行った時

病院玄関の自動ドアの両端になんと塩が盛ってありました。

盛り塩です。

 

なんとなく変な気持ちでした。

 

今日はお薬を処方していただく日で、娘さんだけが調剤薬局へ。

その間二人車内で待っています。

 

その時A子さんに聞きました。

 

「玄関の両端にお塩がありませんでした?何ですか?」

 

「あれはね、水子の供養みたいだよ。

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ここの病院は中絶にくる人がすごく多くてね、

その水子が成仏できなくて、中絶した人が体調を

崩してしまってね。

今の人はお祓いとか供養をしないで、いつまでも

体調が悪くて、それは水子の仕業だという事で、

病院が毎月お祓いをして、こうやって盛り塩して

供養しているんだってよ。」

 

「へぇ~、病院がですか。」

 

「どういう風にお祓いをしているかは知らない

けどそうらしいよ。」

 

どう思いますか。

 

原因不明の体調不良を水子の仕業だと病院が考え、お祓いをするって。

 

医療ではなんともならない事が、お祓いで良くなるんですか。

 

「水子の霊が見えない人は水子の仕業だとは

思わないからその人達のためにやっている

らしいよ。」

 

じゃあ、水子の霊が見える人がいるの?

 

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私は霊なんて見えません。

 

この話は本当の話なんでしょうか。

作り話なんですか。

でも確かにお塩が盛ってあったんです。

 

怖い話なのか、まじめな話なのか。どう考えれば

良いんでしょうか。

 

このA子さんも昔若い時、二人の子供がいるのに妊娠をしてしまって

姑からおろしてこいと言われて、病院から帰ればまたすぐに働かされて

そこから体を壊していまだに婦人科通いがやめられないって言っていま

した。

 

「昔は旦那さんがいれば、これはどうしようも

なかったからね。

今の人は、子供を育てるのもお金がかかるから

そんなに何人も育てられないし、間違ってできて

しまえばやっぱりおろしてるんじゃないのかな。」

 

大きい総合病院に行けば、知り合いに会う確率も高いし、

個人病院なら割と外部には漏れない。

だから、ここの病院で中絶手術をする若者が多いのだろうか。

 

それにしてもこの現代社会において、お祓いが医療をも勝る

って信じられないんですが、現実なんでしょうね。

 

 

※9月から、ブログデザインを変更します。