遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

認知症サポーター養成講座をやりました。

職場の在宅部門の学習会は毎月行われます。

 

先日はハラスメントについての学習会を私が行いましたが、

今日は認知症サポーター養成講座をキャラバンメイト3人で

行いました。

 

包括支援センターの看護師さんが中心となって行いました。

 

今回私が担当したのが、認知症の方に対する対応についてを

ロールプレイで行う事でした。

 

ロールプレイってわかりますか?

日本語で言うと、役割演技です。

 

認知症の高齢者役と介護者役の二人の会話を、3つのお題を

準備して行いました。

 

居宅チーム、デイサービスチーム、ヘルパーチームと

3事業所の学習会なので、それぞれに頑張ってもらいました。

 

居宅チームがやってくれたお題

 

「お昼ご飯食べてないんだけど、まだですか」

 

この認知症高齢者の言葉に対してどのような返事をするか。

これを演技してもらいます。

 

まずは無表情で

 

「お昼ご飯はさっき食べました」

 

と演技してもらいます。

 

それを言われた認知症高齢者はどう思ったか。

 

そして望ましい対応として

 

「あ~ごめんなさい、今準備しますからね。でもその前に

お茶でも飲みませんか」

 

といって気持ちをそらし、否定的な言葉は使わない。

 

 

こんな感じで、職員を指名し役者になってもらいます。

 

いや~、介護職のはずなのに、とっても上手。役者。

 

ここの方言をつかいながらやってくれて大爆笑。

大うけでした。

 

ここの方言で言うと・・・

 

「あの~、昼のまんま、まだ食ってないんだけど、まだだすか」

 

「あや~、さっき食ったべしゃ。忘れたか。」

 

こんな感じ。

ちゃんと爺さん婆さん用のかつらも準備してやったんです。

 

認知症の事についてのまじめな講義は、包括の看護師や

居宅のケアマネが行い、こういうリラックス部分を

私がやりました。

 

堅苦しい講座を聞くだけではなく、全員参加型の講座にすることで

とても良かったと自負しております。

 

この講座を受けた人全員にオレンジリングが渡されます。

 

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みんな喜んで受け取っていました。

 

実際認知症の身内に対して、こんな模範的な声掛けができるかと言ったら

なかなか難しいと思います。

 

頭ではみんなわかっています。

 

仕事だからできるんです。他人にはできるんです。

 

自分がキャラバンメイトであっても、母にはしょっちゅう

「ダメ」だとか「なんで」だとか言ってしまいます。

 

でもしょうがないんです。それが身内だから。