遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

母が自宅のお風呂に入りました。

 

 

デイサービスをしばらくこのままお休みする事になった両親。

 

話を聞くと、父は毎朝母に体を拭いてもらっているとの事。

 

じゃあ母は?

 

今日ヘルパー事業所に電話をしました。

 

そしてヘルパーさんの訪問中に入浴するように声掛けを

お願いしますと伝えました。

 

今日の訪問時間は16時との事だったので、母に15時になったら

お風呂を沸かしておくように言いました。

 

そしてなんとか久しぶりに入浴できた様でした。

 

そこに至るまでが大変でした。

 

またまた、電話でのやり取り。

 

 

「もしもし、お父さんが言いたいことあるんだって。

変わるね。」

 

「変わりました。お母さんをね、デイサービスが

迎えにきてお風呂に行く話あったでしょ。あれは

どうなったの?」

 

「ディサービスはしばらくお休みするって返事したよ。」

 

「そうなの。おかあさんがね、迎えに来るんじゃない

かって言うからさ。」

 

「大丈夫、来ないから。」

 

「わかった。お母さんと変わるね。」

 

「はい。それであたしのお風呂はどうするんだっけ。

デイサービスに行くんだっけ。」

 

「違うよ。家でヘルパーさんがいる時に入るのよ。」

 

「あぁそうか。」

 

「だから、ヘルパーさんが来る時間の前にお風呂を

沸かしておいてね。」

 

「わかった。」

 

「やっぱり、声をかけてもらった方が良いでしょ。」

 

「え?誰に?デイサービスに?」

 

「???何言ってんの?ヘルパーさんに。」

 

「ヘルパーさんがどしたって?結局私のお風呂は

デイサービスに行くんだっけ。」

 

「はぁ~。(怒)」

「だから、ヘルパーさんがいる時間に家でお風呂

に入るの。わかった。」

 

「あ、そうか。わかった。」

 

 

 

こんな会話です。

 

半分怒り、半分笑い。

 

電話での母との会話はいつもこんな感じ。

 

短期記憶が3秒。3分ならいいんですが、言った途端に忘れます。

 

 

 

身体が丈夫で認知症の母と、体が不自由で頭がしっかりしている父。

二人でいるから何とかなっています。

 

以前も言いましたが、本当にぎりぎりの在宅生活。

 

 

夕方電話しました。

 

「お風呂入った?」

 

「入ったわよ。気持ちが良かったわ。」

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「もともとお風呂が大好きなんだから、入ろうよ。

週に何回入りたい?」

 

「そうね、3回は入りたいわね。」

 

「じゃあ、月・水・金で入ろうか。ヘルパーさんに

頼んでおくよ。」

 

「そうね。ありがと。」

 

 

 

こんな会話をしました。

 

入浴も続いてくれればいいんですが、またすぐに忘れてしまうので、

ヘルパーさんに協力していただかないと。

 

入れば気持ちいいんだから入ろうね。