昨日のお仕事はいつものバスに乗っての通院介助。
そのバスで素晴らしい出来事がありました。
ここ田舎のバスは東京と違って定額制ではなく、距離によって
料金が変わっていきます。
だから乗車が後ろ、降車が前となっています。
後ろからの乗車なので、バス停に着くと運転手さんはマイクを
外のスピーカーに切り替えて、
「〇〇行きです」
と案内してくれます。
いつもは行き先を言うくらいです。
ところが今日の運転手さんは違いました。
「おはようございます。〇〇行です。
気を付けてご乗車下さい。」
そのおはようございますのさわやかだった事。
なんかビックリというか素晴らしい人だなと思いました。
この挨拶はバス会社からの指示で言っているんじゃなく
自らの言葉だなと思いました。
田舎のバス、乗客は私たちだけ。
運転手さんの名前が写ってしまったので隠しました。
鏡に映った運転手さんの顔を見ると、とっても若い運転手さん。
だから声もすがすがしかったんだ。
天気はどんよりし、風景も稲刈り後の冬の田んぼと山だけ。
山の間を切り開いた道路で一山超えて病院へ向かいます。
いつもの普段通りの情景ですが、今日はなんか違いました。
朝の運転手さんのすがすがしい挨拶一つで、こんなにも気分が
変わるものでしょうか。
降りる時、絶対この運転手さんにお礼を言おう。
挨拶がとっても良かったって伝えよう。
そう決めました。
途中何人かの乗客が乗ってきました。
ほとんどが病院へ行く人達です。
運転手さんに話しかけるの恥ずかしいかなって少し思いました。
でもやっぱり話しかけて、この気持ちを運転手さんに伝えたいと
思いました。
この若い運転手さんだって褒められればうれしいでしょうから。
病院玄関前に到着。
私のバス代は利用者負担になります。
利用者が支払いするのと同時に
「朝の挨拶すごく良かったです。
ありがとうございました。」
勇気を出して言いました。
やはり運転手さん照れながら、
「あ、いや、どうも」
完全に素に戻って照れていました。
病院の中に入ると、外は雪になっていました。
でも私はとっても気分が良く、心は晴れやかでした。
朝の挨拶一つでこんなにもいい気分になるんですね。
おはようございます。
まるで魔法の言葉の様でした。