遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

利用者さんと作品をコラボするかも

 

カンファレンスバナー

 

 

 

 

元々工業高校の先生だった利用者さん。

 

ヘルパーと契約した当初は顔色も悪く元気が出ない状態で、

趣味を楽しむ余裕もありませんでした。

 

契約だけしてヘルパー利用をしていなかったこの利用者さん。

 

先日認定の更新で担当者会議が行われ、1年ぶりにお会いしました。

 

そしたらなんと見違えるほど元気になられていました。

 

大好きなモノづくりも再開し、素敵な作品が増えていました。

 

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自然の木を使った作品が多くあります。

これは、リスがお餅を狙っている所なんだそうです。

 

 

そんな利用者さんから、作品のコラボのお話をされました。

 

私は趣味でメダカを育てており、メダカ展示のための小さな

日本庭園と水車小屋を製作したいと言ってくれました。

 

私は苔を使用した滝のあるビオトープの制作も考えており、

その構想を話したら、すぐに色々と考えてくれました。

 

あくまでも利用者さんです。

 

お友達ではありません。

 

でもこの利用者さん、こういう制作の構想を考えているときは

日々の頭痛が消えるんだそうです。

 

何も考えないでいるのが一番悪いようで、色々なことを考え、それを

いかに現実の作品にしていくか、そしてそれを実際に作っていく、

それこそがこの利用者さんにとっての医者にもできない治療の様です。

 

病気をされる前、定年退職してまもなくの頃、自宅の裏に一人でログハウス

も建てて、そこをいわゆる工房にしているんです。

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このログハウスを一人で建てて、ほぼ完成間近の所で体調を崩しそのまま入院。

 

好きな事だけど無理をしてしまったんでしょうね。

 

でもそれを今また生かす日が来ました。

 

この端に水車見えますか。

 

この水車のミニチュアを作成したいんだそうです。

 

そこに池を作り河童が釣りをしている風景。

 

そんな構想が浮かび上がったそうです。

 

 

 

 

 

私の趣味と利用者さんの元気の源が一致。

 

現実にどこまでできるかはわかりませんが、ゆっくりゆっくり無理の

ない様に作品作りをしていければいいなと思っています。

 

いつまでもその人らしく生活する事。

 

在宅で生活しているからこそできる趣味を応援しながら

訪問介護員としての支援もしっかり務めていきたいと思って

います。

 

 

でもね、これが現実に制作出来たら夢の様です。

 

 

 

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