遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

他人には見えない昔からの親子関係。

 

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私の親子関係ではありません。

 

仕事でかかわった方の話です。

 

親子関係が良くなくて、死んだときだけ連絡してください

っていう親子は時々います。

 

今回かかわった方の子供さんが、

 

「死んでも葬式にも行くつもりはない、

入院しようが施設入所しようが関係ない。」

 

今までで初めてです。

 

 

昔何があったのかはわかりません。相当な事があったんでしょう。

 

男3人、女1人。4人の子供さんがいました。

 

しかし4人とも両親とは関わりたくないと言います。

 

父親はアルツハイマー型認知症の診断はありますが、比較的穏やか

な性格。

 

母親が精神疾患なのか昔からの性格なのか気性が激しく、この母親が

精神科に入院になるため、病院が長男さんに連絡したとの事。

 

そしたら冒頭に書いた、

「死んでも葬式に行くつもりもないので、

連絡してこないでください。」

 

病院からの連絡でこんな事を言う人っているんですね。

 

さあ、困りました。

 

病院から包括支援センターに連絡があり、身元引受人を教えて

ほしいって。

 

それはそうです。認知症の夫では保証人にもなれず、だれか入院の

手続きをする身内が必要。

 

しかし包括で把握している子供さん達に連絡しても、言われる事は

みんな同じですべて拒否。

 

 

やっと見つけた遠い親戚から話を聞くと、昔は長男さんも家業を継ぐ

つもりで実家の手伝いをしていた。しかしお金を盗んだと言われ、

それから二度と実家にはいかなくなったとか。次男も何かがあり

自ら命を絶った。最後に三男がつい春先まで家業の手伝いをして

いたが、これもまた何かがあって実家とは縁を切った。

 

長女は脳性麻痺で子供の頃から施設に入れられ、自分を見捨てた

両親を憎んでいた。

 

それにしても死んでも葬式にも出ないって、誰がこの両親の葬式を

出すんでしょうか。

 

こんな事になる前、母親は要支援で包括と関りがあり、父親は

要介護で担当ケアマネがいました。

 

今まで本人たちと普通にかかわっていたのに、家族とそんな関係に

なっていたとは全然知らなかった。

 

母親が入院してしまい、一人にできない父親をどうするか、

話に応じる子供が誰もいないってどうしようもありません。

 

遠い親戚の判断で父親はショートステイに行ってもらい、

金銭管理は権利擁護を使う事になったようです。

 

包括・ケアマネの事をみていて、本当に気の毒でした。

 

 

 

 

 

でも今後近い将来、50年後くらいにはこんな感じの人が

増えるんでしょうね。

 

少子化で兄弟もいないし配偶者もいない。

 

一人で意識を失っても、誰もどこの誰だかわかる人がいない。

 

大変な世の中になりそうです。

 

せめて自分の最後はどうしたいか、誰かに言っておく様にしないと

周りが困りますよ。

 

子どもが4人もいたってこんな事になる人もいるんですから。

 

まあすべて本人の元気な時の身の振り方次第なんでしょうけど。

 

このご夫婦も元気な時自分の好き勝手にやったんでしょう。

子供からも見捨てられ、最後はどうなるんでしょうか。

 

なにもしてあげられませんけど、心配です。

 

 

 

 

 

 

でも自業自得なんでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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