遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

母の認知症が明らかに進行していました

 

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アルツハイマー型認知症と診断されている母。

 

月1回の上京ですが、そのたびにまた進行したかなと感じ

ています。

 

 

今回は父の腰痛から週3回行っていたデイサービスをストップさせて

しまった事が、認知症の進行をさらに早めてしまったと思っています。

 

それを一番感じているのが他でもない父です。

 

短期記憶がほとんどないような状況になってしまいました。

 

日常会話に困ることはそんなにないんですが、こちらから

何かを頼んだりしてもたった今の事も忘れます。

 

何かをやろうとして、そこまで行ったのに何をしようとしたか

忘れたって事は誰にでもありますよね。

 

でももとに戻ると、あぁそうだって思い出すじゃないですか。

それがないんです。もうきれいに忘れてしまいます。

 

 

これに以前から固有名詞が出てこなくなっていましたが、

それがパワーアップしました。

 

病院に行く時のタクシーの中での会話。

 

「お母さん、これからどこに行くんだっけ。」

 

「え、今。区役所だっけ。」

 

「区役所?何しに?」

 

「さあ、何しに行くんだろう。」

 

「もう区役所過ぎたよ。」

 

「あぁ、そこを右に曲がった所の右の建物だ。」

 

そう。行く場所はあっているんです。

 

「だから、そこは何ていう所?」

 

「えっと。センターだ。」

 

「センター?」

 

「ボックスセンターじゃない?」

 

「ボックスセンターって何?」

 

到着し、やっと

 

「あぁ病院だ。」

 

こんな会話です。

 

 

 

父が母に

 

「トイレットペーパーの予備が下がってないから入れて

置いてくれる。」

 

「はいよ。」

 

ストックが置いてある場所に、トイレットペーパーがありません

でした。切らしていたんです。

 

それでも一生懸命探す母。

 

そしてつかんだ物が尿取りパット。

 

「ねぇ、これで良いのかしら。」

 

「え、それトイレットペーパーじゃないでしょ」

 

「じゃあこれか。」

 

ってつかんだ物がリハビリパンツ。

 

「ちょっとトイレットペーパーってなんだかわかってる?」

 

「こういうの。」

 

確かに形を表現する事は出来ました。

 

でもトイレットペーパーがないっていう事がわからない様です。

 

自分だけが探せない、わからないんだと思っているのか、ないのに

一生懸命これかこれかと探しているんです。

 

「お母さん、トイレットペーパーないんだよ。」

 

「なんだないんだ。買って来なくちゃだめだね。」

 

「そうよ。無いんだもん。」

 

 

いつも「そこにあるでしょ」とか「なんでわからないの」とか

言われていると、自分の目に見えなくてもきっとあるんだと

思ってしまうんでしょうか。

 

そんな母の姿を目の当たりにし、本当にかわいそうでした。

 

 

 

父も言っていました。

 

「お母さんだって好きで認知症になった訳じゃないからね。

あまり怒れば気の毒だと思っているんだけどね。

でもどうしても言っちゃうんだよね。」

 

だから、今回母のデイサービス利用の再開も父が納得して

くれたんです。

 

このままじゃどんどん悪くなる。

 

 

 

 

 

今日台所に二人でいると、生あくびばかりしています。

 

私はこの生あくびは脳の酸欠だと思っています。

 

脳の働きが鈍くなっているんです。

 

だから、今日は家の前で散歩しようと声をかけ、

一緒に歩きました。

 

そしたらやっぱり生あくびも出ません。

 

「太陽に当たって、腕を振って歩きなさい。」

 

そしたら母が

 

「こんな事で良いんだ。」

 

って。

 

少しでもいいからやってねって言ってきました。

 

 

 

母の認知症。止まらないかな~。

 

無理なのはわかっていますが・・・

 

 

 

痛いの痛いの飛んでいけ~

 

アルツハイマーアルツハイマー飛んでいけ~

 

 

 

 

 

 

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