遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

火事の原因がわかりました。

 

 

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昨日の続きです。

 

朝から昨日の火事騒ぎの余韻が残っていました。

 

息子さんはどこで休んだのか、これからどうするのか。

 

想像ばかりが膨らみます。

 

包括は私たちより30分遅く出勤します。

 

出勤するとすぐに昨日のその後を話してくれました。

 

 

息子さんから電話が来たそうです。

 

結果から言うと、出火原因はヒデオさんの火の不始末でした。

 

 

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ヘルパーが帰宅した後ヒデオさんは薪ストーブの灰を捨てるのが

習慣だったそうです。

 

そしてその灰をビニールのごみ袋に入れて、小屋の隅っこにいつもの

様に置いたそうです。

 

しかしいつもと違ったのが、まだ火が完全に消えておらず、ごみ袋を

置いたすぐそばには薪が積み上げてあり、ゆっくり時間をかけてその

小さな火が薪に燃え移っていたとの事でした。

 

 

 

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入院中のヒデオさん本人が証言した様です。

 

それを聞いた息子さんが病院の中で大きな声で

 

「何やってるんだ(# ゚Д゚)」

 

と怒鳴ったそうです。

 

その場に警察官もいて

 

「そんなに大きな声を出さないでください。」

 

と注意を受けるくらいの大声を出してしまった様で、注意されて初めて

我に返ったと言っていたそうです。

 

 

ヒデオさんは一週間程度の入院で退院できるようです。

 

退院後は冬期間だけの越冬施設に入居できる事になりました。

 

インスリンは夜1回だけなので、毎日息子さんが打ちに来る事で

なんとか入居が許可されたようです。

 

そこは食事が出ますのでヒデオさんの洗濯と入浴介助で、私たち

ヘルパーはお手伝いに行くことになりました。

 

 

 

 

シニアのあんしん相談室

 

 

長年使い続けていた薪ストーブ。

 

ヒデオさんには危機感なんて全然ありませんでした。

 

日常生活に溶け込んでいましたし、必需品でしたから。

 

でもやっぱり高齢者には危ないんですね。

 

私たちが言っても長年使ってきたご本人にはピンときません。

 

これから息子さんは新しい家を建てるそうです。

 

そこにはもう薪ストーブはおかないでしょう。

 

同じ思いはしたくないですからね。

 

でもよくヒデオさんが持っている時にビニール袋が

溶けなかったですよね。

 

本当にわずかな火だったんでしょうね。

 

 

命があって良かったです。

 

 

 

これからも息子さんが安心してお仕事に行かれるように

私たちヘルパーはヒデオさんの支援を継続させていただきます。

 

 

 

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