遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

紙パンツを洗濯してしまい、洗濯機を弁償しました。

 

 

これは先日同じ法人のヘルパー事業所で起こった事例です。

 

おばあちゃんの排泄介助をしてから着替えをして洗濯の援助を

しているお宅で起こりました。

 

ここには娘さんもいましたが、この娘さんが母親の介護に

疲れてしまい精神的なダメージを受けてしまいました。

 

おばあちゃんには旦那さんもいましたが、介護に関して

はノータッチです。

 

こんな状況でもおばあちゃんは施設にお願いすることなく

在宅でヘルパーの援助を希望されています。

 

このお宅に訪問開始してすでに1年以上たっています。

 

洗濯が終わり干そうとしたら、なんとパンツのポリマーで

洗濯物が大変な事になっていました。

 

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主婦なら経験したことあるんじゃないでしょうか。ティッシュ

を一緒に洗ってしまったりとか。

 

一瞬頭の中が真っ白になります。愕然とします。

 

まして利用者さんのお宅となれば一大事です。

 

ヘルパーはすぐに謝罪し管理者に連絡を入れました。

 

うつ状態の娘さんに介護に理解のない旦那さんです。

 

報告を受けた管理者も頭の中が真っ白になったと思います。

 

すぐに謝罪に訪問しました。

 

そこですぐ娘さんに

 

「洗濯機を弁償してください。」

 

 

 

事業所とすればお客様からそう言われれば、拒否などできるわけが

ありません。

 

とりあえず、洗濯機内の散らばったポリマーを最大限に取り除き

洗濯ものからも取り再度洗濯をしました。

 

そして洗濯機を弁償させていただき、訪問は今後も継続させて

頂くようお願いしてきました。

 

 

管理者の怒りはヘルパーに向けられました。

 

自分で排泄介助をしているのに、なぜ紙パンツが洗濯機の中に

入るのか。

 

通常おむつ類は新聞紙に包んで指定の場所に捨てます。

 

その流れをきちんとやらないから汚れたおむつが洗濯機の中に

入っても気が付かないんです。

 

あり得ません。

 

厳重注意をしたようです。

 

 

それにしても、洗濯機は壊れてはいません。

 

でも弁償です。

 

なぜでしょうか。

 

そうです。

 

おばあちゃんの排泄物のついたものを洗った洗濯機は

不潔で二度と使えないって言われたんです。

 

そこまででしょうか。

 

確かに不潔かもしれません。

 

消毒しても我慢できないですか。

 

やはりダメでしょうか。

 

これが自分でやって自分で購入するとしたら我慢するん

だと思います。でもヘルパーがやって事業所に買ってもらうなら

その方が絶対良いですからね。

 

これがまたドラム式の立派な洗濯機なんです。

 

 

 

この件で管理者は施設長に報告書の提出を命じられました。

 

洗濯機を事業所のお金で購入ですから、その根拠を

残すための報告書です。

 

管理者は怒り爆発です。

 

「当事者に書かせればいいのに。」←心の声

 

私も本当はそうだと思います。

 

私も何回報告書や始末書を書いた事か。

 

すべて管理者の責任になるんです。

 

 

やってしまったヘルパーは反省しかありません。

 

ヘルパー事業所には、各利用者さん毎・サービス毎に手順書

というものがあります。

 

その手順書が全く生かされていなかったのは残念です。

 

 

この事例は法人の第三者委員会でも報告されました。

 

異例といえば異例かもしれませんが、こういう事もあるんだ

という良い?事例だと思います。

 

 

 

それにしても管理者がとっても気の毒な事例でした。

 

今後もみんなで気を付けましょう。

 

 

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