遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

利用者さんの免許更新

 

 

1か月まえから入院中の84歳の友さん。

 

やっと病院から退院許可が出たようです。

 

ヘルパーの事業所に電話がきました。

 

話を聞くと、今月中に退院したいとの事。

 

退院は医師の許可がなければできない事をお話すると、

 

4月2日に免許更新の予約をしてあるから、急いでいると

言われました。

 

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聞いてビックリ。免許更新???

 

友さん。今回膝の手術を受けており、今も院内の移動はU字の

歩行器を使用して歩いています。

 

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家に帰る前に住宅改修で、段差の解消と手すりの設置、介護ベッド

の導入と色々な準備をご家族とケアマネさんで進めている最中です。

 

そんな状況なのに免許更新ですか。

 

車もちょうど車検だそうで、免許更新と車検と両方をやらなければ

ならないとの事でした。

 

そんな電話がヘルパーの方にかかってきたことをケアマネさんに

話しをしたら、医師には運転をしている事は言っておらず、医師

も運転しているとは思っていないと思うと言っていました。

 

医師に言えば絶対に止められるに決まってると本人もわかっている

と思うと。

 

誰が考えてもそう思います。

 

息子さんも免許更新は止めるように言ったんだそうです。

 

しかしいう事を聞く友さんではないと息子さんもどうしようも

ないと言っていたそうです。

 

息子さんは更新に行って合格できなければ良いと思っている様です。

 

しかし裏工作できる事ではないんですよね。

 

診断書をみるとアルツハイマー型認知症の診断はついていますが、

私たちが話をする限り、認知症のようには感じません。

 

 

 

高齢者の免許更新てどういう流れで行うんでしょうか。

 

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75歳以上の高齢者ドライバーの免許制度では医師による認知症である

と診断されると運転免許の更新ができなくなる事になり、免許を取り上げ

られることにはなっています。

 

しかし実際には医師に明確に認知症と診断されていても免許の更新を

停止させるケースはよほどの重度な認知症でなければ難しいようです。

 

それは通常の生活を送れるような高齢者は、自分は運転できると思って

いるし免許をとりあげる事に抵抗がありますから。

 

それにこの地方では特に車は足ですから、一気に生活に支障をきたす

事になります。

 

友さんの気持ちはみんなわかります。

 

でも・・・

 

頭ごなしにやめることを勧めても無理なので、私は友さんには

 

「今回更新はしても、もし膝の異常がさらに悪化して痛みや

脱力があったときは自分から辞めてくれますか。」

 

と言ってみたらいいんじゃないかと思います。

 

それくらいの言い方なら納得してくれるんじゃないでしょうか。

 

「誰も加害者になりたくないし、もちろん被害者にもなりたく

ないですよね。」

 

事故を起こせばやっぱり困るのは友さんです。

 

それくらいの事は十分理解できると思います。

 

やめるきっかけを自分で決めさせる事がベストじゃないかと

私は思います。

 

ご家族なら、それを文書にして残して置いたらいいんじゃない

でしょうか。

 

それを宣言したら更新してもいいよって。

 

 

 

今回やはり今月中の退院はさせられない事になり、4月3日に退院

カンファレンスが行われる事になりました。

 

その時医師から運転の話がでれば、もしかしたらドクターストップ

なんて事もあるかもしれませんが、どうなるでしょうか。

 

事故を起こす前に返納してほしいと思います。

 

 

 

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