遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

一人暮らしなのに誰かがいる

 

 

 

 

ある新規の利用者さん。

 

訪問開始して数か月たち、ヘルパーにも心を開いてくれるように

なりました。

 

色々な身の上話もしてくれるようになってきていました。

 

そんなある日、

 

「実はね、うちにはタヌキがいるのよ。」

 

こんな田舎ですからいても全然おかしくはありません。

 

時々車にひかれていますし。

 

「へぇ~、山からくるんですかね。怖くないですか。」

 

「前はねキツネもいたの。キツネは悪さしてね。でもタヌキは

そんなに悪さしないのよ。」

 

「そうなんですか。タヌキの方がおとなしいんですね。」

 

「そうよ。黙って枕元にいるからほっとくけどね。」

 

まくらもとΣ(゚Д゚)

 

そうなんです。

 

タヌキもキツネも本物の動物の事ではなかったんです。

 

夜になると多くのタヌキが自分の枕元に集まってくると

言うんです。

 

そんな話を聞いてから、娘さんに話の内容を知らせました。

 

するとやはり昔からそういう話をして、お祓いに行った事も

あるとの事でした。そしてキツネは祓われたけど、タヌキは

まだいるようだとの事でした。

 

まあでもそんな事があっても別にどうってことはないので、

いつもただ聞いていました。

 

今日訪問すると、

 

「昨日の夜ねタヌキがおせんべいを盗んでいったのよ。頭きちゃう。」

 

「お腹すいていたんじゃないですか。おせんべいくらいいいじゃないですか。」

 

「だって3袋ないのよ。」

 

実際のところ、本当におせんべいが3袋あったかどうかはわかりませんが、

とにかくタヌキが頻繁に現れる話をします。

 

でもヘルパーが持って行ったと言われた事はありません。

 

だからいつも黙って聞いています。

 

 

 

もう一人。最近軽度の脳梗塞から復帰したばかりの70代の女性。

 

この方の家の2階には泥棒さんが同居しています。

 

この泥棒さんの姿を見た事はないと言われます。

 

でも自分に気づかれない様に味噌汁を飲んでいくと言われます。

 

前の方もこの方も認知症の診断は受けていません。

 

物忘れもなく普通なんですが、なぜか泥棒さんがいると言われます。

 

心配した娘さんが精神科を受診させ医師に相談しましたが、

処方になったのは睡眠導入剤のみ。

 

これで果たして泥棒さんはいなくなるんでしょうか。

 

 

 

どちらも怖い話ではないんですが、見えないものが見えたり、

聞こえないものが聞こえたりする方は時々います。

 

治療が必要なまではいかないにしても、ご家族は心配されていますが

私たちはこのお二人をしっかり受け入れて対応させていただいています。

 

 

そうそう強敵コロナを追い払うために最近話題のアマビエ

 

我が家の近くの和菓子屋さんでも上生菓子を販売していました。

 

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全国のお菓子屋さんで販売されているんですよね。

 

皆で食べてコロナを追い払いましょうよ。

 

 

タヌキより泥棒さんよりコロナを追い払わなきゃ。

 

 

 

 

 

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