遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

身体が動いている時は薬に騙されているだけ?

 

 

 

昨日の続きです。

 

パーキンソン病で療養しているレイ子さんの担当者会議がありました。

 

出席者はレイ子さんご夫婦とケアマネ・ヘルパーの4人。

 

まず初めに介護度別の説明をしようと思いましたが、全然シナリオ

どおりにはいきませんでした。

 

要介護2だった事に不服だったのはレイ子さんだけではありません

でした。

 

旦那さんもこの結果には納得しておらず、こんな結果になったのは

主治医の書いた意見書のせいだと言っていました。

 

なぜそんなことを言うんでしょうか。

 

長い闘病生活の中で、発病当初に今の主治医と色々ないざこざが

あったようで、二人はこの主治医の事を信用していないとの事でした。

 

そして今回の認定結果は、レイ子さんが薬が効いて調子のいい時間

しか見ていない結果だと言っていました。

 

旦那さんの言い分は、レイ子さんの本当の姿は動けない寝たきりの

状態であって、動けている時は薬に騙されている時間なんだとの事

でした。

 

 

私とケアマネは一瞬目を合わせました。

 

薬が騙しているって、初めて聞いた言葉です。

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治る病気だったら違うかもしれないが、治らないで進んでいく病気

の場合、良くなっている時は本当の姿ではなく、騙されている姿なん

だって。

 

 

そういう考え方もあったのか。

 

薬の効果で良くなっているとは思わないんです。

 

医師に対する感謝はなかったです。

 

だから要するに今回の介護認定の結果は、本来のレイ子さんの体を

認定したのではなく、偽りの姿の時の認定だと言うんです。

 

確かに薬が切れている時が真の姿なんだと言われればその通り

なんですが、でも自分でトイレに行かれるのに排泄全介助と

書けますか?

 

結局変更申請する事で今回は落ち着いてくれましたが、でも

もしかしたら却下になる事もあるかもしれないと、一応ケアマネ

は付け加えて説明していました。

 

要介護4から要介護2になれば、介護保険で使える限度額もかなり

少なくなりますから、ヘルパーの訪問も30分から20分に短縮し

訪問看護さんも1時間から30分に短縮するそうです。

 

それでもお二人は変更申請で介護度が上がることを信じて、それまで

の間訪問時間が短くなることも了承してくださいました。

 

調査員さんはどのような調査票を作るんでしょうか。

 

 

 

認定調査員をやっている娘さんから、レイ子さん言われたそうです。

 

「変更申請するなんて言ったら、私今の職場にいられなくなるから

やめてよね。」

 

娘さんにすれば、母親の認定調査を同僚にお願いし、その同僚の

作った調査票に母親が不満を感じて変更申請をする事にしたから

同僚の調査員さんに顔向けができないって事になります。

 

そんな事はレイ子さんにしたら知ったこっちゃないって感じです。

 

本当は調査票のせいではなく主治医のせいだと言っているんですが、

でも調査をした調査員さんにしたら、そうは思いませんよね。

 

私たちが帰宅した後、親子でけんかになっていなければいいんですが、

今晩どうなっているんでしょうか。

 

明日は日曜日なので、レイ子さんのお宅には行きません。

 

月曜日の訪問が少し怖いです。

 

何事もないって事はなさそうです。

 

 

 

主治医の意見書も他の医師に書いてもらいたいと言っており、

なかなか難しい変更申請になりそうです。

 

 

担当者会議を終えて、特にケアマネは疲れ切っていました。

 

調査のやり直し、意見書をお願いする医師の変更と何だか

面倒な事になりました。

 

 

実にパーキンソン病って難しい病気です。患者さんもご家族も

大変です。

 

 

 

 

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