遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

置いて行った買い物代がないんですけどって。

 

 

 

 

一人暮らしの雅孝さん。

 

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このイラスト、そっくりなんです。とっても可愛いおじいちゃんです。

 

 

月曜日から金曜日まで毎日デイサービスで過ごし、

土日にヘルパーが訪問して食事の準備をしています。

 

その食材を購入するためのお金はご家族が準備してくれます。

 

昨日別居中の元妻さんから電話がきました。

 

この元妻さんがいつも買い物代を置いて行ってくれています。

 

「先日25000円置いて行って、記録を見ると22850円

残金があるはずですけど、22000円がないんですけど。

850円しか残っていませんよ。」

 

この残金は私ともう一人のヘルパー二人で確認して置いてきた

残金なんです。

 

無いはずがありません。

 

「雅孝さんが何かに使われたんじゃないでしょうか。」

 

「買い物代金とは別にお金は渡してあるので、そのお金が

なくなるはずないんです。」

 

ご本人に聞いてもわからないと言うそうです。

 

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それはそうです。朝ご飯を食べたかどうかもわからない雅孝さんですから。

 

そう言われても、私たちは土日しか訪問しないので、どう考えても

おかしな話です。

 

しかしヘルパーが盗ったを前提に話をされ、困ってしまいました。

 

 

 

 

そういう電話があった事をケアマネさんに報告しました。

 

ケアマネさんからは、

 

「雅孝さんの金銭管理は息子さんが行っているはずなので、

息子さんに聞いてみます。」

 

という事で、昨日は終わりました。

 

今日ケアマネさんに再度連絡すると、

 

「息子さんにつながらないでお嫁さんと話をする事が出来ましたが、

通帳を元妻さんが絶対に渡せないと言って、息子さんが管理できない

状況とのことで、この元妻さんは先日雅孝さんの年金も一気に下ろし

そっくり無くしてしまい、家族に盗られたと言って警察にも行き

すったもんだしたんだそうですよ。今回雅孝さんがデイサービスの

利用中に家に行ったのも給付金の申請書が届いたから、その封筒を

取りに言ったんじゃないかって。雅孝さんのお金を自由に使って

いるみたいなんですよ。」

 

「え、そうだったんですか。今回のような事はこれからもあるかも

しれませんね。今後ご家族に食材を買っていただいて、お金を置か

ない様にしてもらえばいいんでしょうか。」

 

「買い物はやっぱりヘルパーさんにお願いしなきゃならないと

思います。お嫁さんも息子さんもできないですからね。」

 

「そうですか。」

 

「今後の事をちょっとご家族で検討してもらうので、ちょっと

お時間下さい。考えてもらいましょう。」

 

ケアマネさんから話を聞いてビックリしました。

 

このご夫婦まだ子供が小さい時にお別れになった様で、その原因も

元妻さんのお金の使い方が原因で別れたって。

 

そんな元妻さんに通帳を握られ、なんにもわからなくなっている雅孝

さんは気の毒です。年金も高いようですし。

 

なぜお金が無くなったのか本当のところはわかりませんが、少なく

てもヘルパーが疑われるような事は一切ありません。

 

お金を盗られたと言われたのは初めてです。

 

お嫁さんからは謝られました。

 

でもおそらく元妻さんは違う感情だと思います。

 

いずれにしても穏便に解決すれがいいなと思います。

 

 

 

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