遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ゆがんだ親子関係を語るおばあちゃん

 

 

 

今日訪問した一人暮らしのおばあちゃん(90歳)から聞いた

話です。

 

このおばあちゃん、ボケてはいません。

 

そんなおばあちゃんからちょっと聞きたくない話を聞いてしまい

ました。

 

私が勤務する地域は農業が盛んです。専業農家がたくさんあります。

 

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そんな農家にはあまりお嫁さんがいません。

 

それはわかっていました。

 

以前にもブログにしたことがありましたが、出会いの場がないんです。

 

 

 

おばあちゃんの衝撃的な話は・・・

 

お嫁さんをもらえなかった息子さんを不憫に思う母親たちが、

息子さんのお相手をしているという話です。

 

耳を疑いました。

 

その年齢を聞いてさらに驚きました。

 

息子さんが50~60代、母親は70代~80代です。

 

考えられない話じゃありませんか。

 

このおばあちゃんが住む部落に3組もいると言うんです。

 

いまやそのおばあちゃんも大御所の仲間入りをしていますので、

部落内の事はすべて知ってるとの事です。

 

そもそもなんでそんな話がおばあちゃんの耳に入ってくるんで

しょうか。

 

似たような話を聞いた事があるヘルパーは、それは作り話だと言います。

 

確かにそう考えればそう思います。

 

でもなんでそんな作り話をするんでしょうか。

 

そしてなぜヘルパーに話をするんでしょうか。

 

一人のヘルパーが、ただ単に話し相手が欲しいだけじゃないかと

言います。

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長年一人暮らしのおばあちゃんです。

 

ヘルパーが毎日来る事がおばあちゃんにとっては楽しみの一つ

となっているのかもしれません。

 

ヘルパーが聞いてくれる話を一生懸命考えているんでしょうか。

 

でも・・・話の内容がね。

 

どう反応したらいいんでしょう。

 

私はその話を聞いた時つい、もっと聞きたいオーラを出してしまった

かもしれません。

 

だってなんか自慢げに得意げに話をするから、話を聞いてあげる

事で喜ぶと思いました。

 

でも、その話が架空の事だとしても、この狭い田舎の人物描写が

あそこのあの人の事だなとわかってしまう場合もあるんです。

 

だから余計に聞きたくない内容になってしまうんです。

 

私たちはその話が作り話だと割りきって聞けばそれでいいんですが、

もしこのおばあちゃんが同じ話を外でもしているとしたら、

ターゲットになった方たちはたまったもんじゃありません。

 

この狭い田舎です。

 

すぐにうわさとして広がってしまうでしょう。

 

その途端おばあちゃんは嫌われ者になるでしょうね。

 

 

冗談でもそんな話するなとも言えないし、嘘ばっかりとも

言えないし。

 

想像もできないこんな事で悩んでしまいます。

 

 

都会ではありえない田舎あるあるな話なのかもしれません。

 

真相はわかりませんが、息子を溺愛する母と子の歪んだ親子

関係を語るおばあちゃんの話でした。

 

 

 

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