遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

今はつなぎ服を着せる事も身体拘束になるんです。

 

 

 

今日担当者会議に出席しました。

 

娘さんが介護者でお父さん(七郎さん)を一人で介護されて

います。

 

介護認定の更新で、要介護3。

 

今までも要介護3だったので、期間は3年間となっていました。

 

出席した各事業所から利用状況の報告があり、ヘルパーでは

定期通院の介助を依頼時行っていたので、特に問題ない事

を報告しました。

 

ケアマネさんが、娘さんの方から各事業所の方へ何か言いたい

事とかありませんかと聞きました。

 

すると娘さんの方から相談がありました。

 

七郎さんは自宅では排泄全介助で行っています。

 

全介助という事はオムツ使用です。

 

オムツなのになぜかシーツを濡らしているとの事。

 

そしてその原因を確かめたら、七郎さんがオムツの中に手を入れて

オムツから器用に尿道口を出して排尿していたとの事でした。

 

それを頻回に行うため、考えた娘さんは紙パンツをはかせて、その

上にテープ止めのオムツをやってみたそうです。

 

それでも同じくシーツを濡らしていたって。

 

今度は逆にテープ止めのオムツの上に紙パンツをはかせたそうです。

 

それでも上手にちょこんと出してしているって。

 

もう一つ、包むタイプの尿取りパットも使用してみたけど、それは

すぐに取ってしまって全然意味がなかったそうです。

 

「おむつの中に手が入らない様にしたいんですけど、何か良い

方法は無いでしょうか。」

 

という相談でした。

 

そこで誰もがつなぎ服を思い浮かべましたが、今はそのつなぎ服を

着用させることが身体拘束となっているんです。

 

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昔はご家族の希望でよく使用していました。

 

今は在宅では見なくなりました。

 

 

 

それ以外にミトンの使用。これも身体拘束に値します。

 

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赤ちゃんのミトンは可愛いお顔を傷付けない様にするための物ですけど

大人のミトンは使用用途が違います。

 

医療の現場で治療上どうしてもやむを得ない場合は使用する事も

あるかもしれませんが、在宅で介護する方におすすめする事は

できません。

 

在宅介護で排泄汚れの洗濯は本当にその量によっては心が折れます。

まして毎日毎日何回も汚されたら、頑張っていた介護も続けられなく

なってしまいます。

 

この娘さんの気持ちを考えるとすぐに良い解決策を考える必要が

あります。

 

結局今すぐにどうするという回答は出ませんでしたが、いずれ

娘さんに対する依存も強くあるので、施設入所の申し込みを

する事となりました。

 

やはり七郎さんが娘さんに介護してもらうには、娘さんが

限界だそうです。

 

仕方がないです。娘さんが倒れてしまいます。

 

入所が決まるまでは定期的にショートステイを利用して、娘さんに

休んでもらう様にしていきます。

 

身体拘束が在宅介護の妨げになっている事もあります。

 

でも介護される側としては不条理な拘束をされない事は良い事

だと思います。

 

介護は介護者の気持ちと要介護者の立場と両方の事を考えて

続けていかないと長続きはしないんですね。

 

 

 

 

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