今日通院介助した時、その娘さんが話してくれたお話です。
そのお宅に毎年子育てに来る猫がいるんだそうです。
野良猫です。
その猫は出産を別の所でして、子猫だけをつれてきて
そこのおうちの小屋の二階で子育てをするんだそうです。
それだけでも興味がありました。
飼い猫でもなくただの野良猫ですが、毎年子猫を連れてくるので
なんとなく情がわき、エサを与えるようになってしまったんだそうです。
親猫は子猫をしっかり守り、しつけもします。
人間の存在をしっかり教え、人間には姿を見られない様に
しつけられているそうです。
小屋の二階で子育てをしますので、二階に上がろうとすると
親猫が威嚇するように鳴き声を出すんだそうです。
だから子猫の姿は見たことがないそうです。
子育てが終わり、子猫がいなくなるまでは、小屋の
二階にはいかないそうです。
普段猫に与えるエサは魚肉ソーセージと決まっていて、それを
小さくちぎって庭先に置けば、親猫がそれをくわえて小屋の
二階に運び子猫に与えているんだそうです。
ある日買い物に行かれず、魚肉ソーセージを切らしてしまったので
その日だけサバの缶詰を与えたんだそうです。
そしたらそのサバ缶がものすごく美味しかったんでしょう。
次の日魚肉ソーセージを与えても残してしまったんだそうです。
まるでこれじゃないこれじゃない。昨日と同じのちょうだいと
言っているかの様に。
その残したソーセージを狙ったのが、1匹のカラスです。
サバ缶の味を忘れられない猫が残すソーセージを横取りした
ようなんです。
しかしそれ以降サバ缶を与えなかったので、猫もあきらめたのか
またソーセージを残さなくなったそうです。
するとカラスが怒ってしまいました。
人間が猫にサバ缶をあげなくなったおかげで、自分が(カラスが)
ソーセージにありつけなくなったわけです。
そしてカラスが復讐にでました。
狙ったのは食べ物ではなく、外の手洗い場に置いてある石鹸を
盗むようになったそうです。
最初はどこに行っちゃったのかと思い、新しい物を設置すれば
すぐにまた盗んでどこかにやってしまいます。
不思議に思いましたがやっぱり犯人はカラスだったそうです。
食べ物でなく、復讐は何でも良かったみたいで、人間を困らせて
やろうと言う知恵がカラスにはしっかりあった様です。
屋根の上から色んな観察をして、どうすれば人間が困るのか
どうすれば復讐できるのか、ちゃんと考えて実行したんです。
凄くないですか。聞いていて面白いと思いました。落ちはありませんが。
作り話じゃないんです。本当の話なんです。
まだ猫の子育ては継続中で、小屋の二階には上がれないそうです。
猫の排泄物で大変な事になっていると思われるらしいですが、
なぜか毎年来る猫に対して愛着がわき、あきらめていると
話されていました。
どなたか絵の上手な方、このお話を絵本にしてくださいませんか。
なんてね。冗談です。
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