娘さん家族と同居しているカズさん。
娘さん夫婦と孫さん2人。カズさんの旦那様、全部で6人で生活
されています。
私たちは日中一人でおられるカズさんに訪問しています。
土日をご家族と過ごされたあとの月曜日は、毎回気分が落ち込んで
おられます。
話を聞くと、娘さんが優しくしてくれないという理由で落ちこんで
おられます。
カズさんの気持ちはわかります。
でも娘さんだっていつもニコニコしているわけではなく、怒りたい
時だってあると思います。
私だって怒りますよ。
そして、ケアマネさんやヘルパーさんに見せている顔は嘘の
顔で、本当の娘をみんなは知らないんだと言われます。
でもこの娘さんは話の分かる良い娘さんなんですよ。
誰だっていつも笑っていられるわけではなく、色んな時があって
当たり前です。
そんな愚痴をヘルパーにぶつけてこられるカズさん。
私たちはただ傾聴するしかありません。
そんな報告を受けていたら、ヘルパーの一人が
「あ、サルだ。」
ヘルパー達からケアマネさん達までみんな窓の向こうを
見ています。
その光景があまりにも傑作だったので思わずパチリ。
「どこだ、どこだ。」
「あ、いた。ほらあそこ。」
人の描写を撮影した後はサルの撮影に私も窓際に。
「ほんとだ~。」
ここまでサルが来たのは初めてです。
山に緑が増えてから、春先のようにはサルを見なくなっていましたが、
まさか職場の敷地内にいるとはビックリでした。
ヘルパーさんからの報告もそこで終了してしまいました。
いつもピリピリしているケアマネさんたちも一瞬みんなが
笑顔になりました。
お猿さん怖いけどたまにまた来てください。
事務所内が少しだけ明るい雰囲気になりますから。
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