遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

要介護5でも限度額オーバーしてしまいます。

 

 

 

 

ずっと家で暮らしたい。

 

これは皆さん同じです。

 

できる限り家にいたい。当たり前です。

 

そのために私たちのような訪問介護員がいるんです。

 

その方の身体状況やもろもろの調査を行い、介護度が決まります。

 

私たちは、寝たきりの方でも最後まで自宅で過ごしていただく

ために日々訪問し、ご家族には安心してお仕事に行っていただける

様にと考えています。

 

 

 

毎日訪問しているTさん。

 

このTさんは20代の時に事故で脊椎損傷と左足を失ってしまい

ました。

 

その当時はまだご両親がいてお母さまは看護師だったので、特に

問題なく日常生活を送る事が出来ました。

 

月日は流れご両親が他界されてからは、姉夫婦が同一敷地内に家を

建てて、弟であるTさんを面倒見ていました。

 

さらに月日が流れ、現在姉夫婦も70代後半、Tさんも70歳になり

ました。

 

姉夫婦には娘さんが二人いましたが、お二人ともそれぞれ家庭を

持ち、今はTさんと姉夫婦の3人が同一敷地内に住んでいます。

 

お姉さまも良く頑張りました。

 

しかしとうとう鬱を発症し、自分の事も自分でできない状況に

なってしまい、元気なのは義兄のみとなりました。

 

そこで私たちヘルパーの訪問が始まりました。

 

訪問開始当初は食事の準備に行けば、排泄も入浴も自分でできて

車いすでもほとんど自立のような状況でした。

 

ところが一度体調を崩し入院したところから、人工透析が必要と

なり、そして退院されました。

 

そこから週3回の透析への送りの依頼が入り、朝の送りだけ行って

お迎えは義兄が担ってくれていました。

 

でもその義兄ももうすぐ80歳になるところで、腰痛も悪化してしまい、

お迎えもヘルパーでできないかと相談され、結果的に送り迎えを行う

事になりました。

 

それ以外に今まで通りの調理もあります。

 

ここで、要介護5の支給限度額が一杯になってしまいました。

 

しかし状況はさらに悪化。

 

透析の送り迎えは乗降介助で、院内は自分で自走できていましたが

筋力低下が進み、自分で自走できなくなり、院内も介助が必要に

なってしまいました。

 

ここまでくると、支給限度額オーバーとなります。

 

オーバーした分は全額自己負担となってしまいます。

 

要介護5の支給限度額内の場合、このTさんの負担上限が15000円で

それから出た分は返金されます。

 

ですから今まではいくらサービスを増やしても、負担金は変わらな

かったんです。

 

でも今回、限度額からあふれた分は全額自己負担となり、その金額を

ケアマネさんが資産したところ、施設入所するのと同じくらいの

金額になってしまいました。

 

お気の毒な話です。

 

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いくら自宅にいたいと願っても、難しいという現実を目の当たりに

してしまいました。

 

今後どのようにお考えになるのか。

 

ケアマネさんは障害福祉サービスとの併用ができないかを相談し、

障害の担当からは前向きに検討するという返事は頂いた様です。

 

障害の相談も同法人内の職員なので、うまく受け入れて頂けたら

いいなと思っています。

 

でも障害サービスが利用できたとしても、程度区分の決定には

2か月くらいかかるようなので、それまではいま提示された

金額を負担して在宅生活を送っていかなければなりません。

 

限度額オーバーしての在宅は大変です。

 

生活に待ったはありません。

 

毎日進んでいきます。

 

1日1日がTさんにとってしばらく大変な日々になりそうです。

 

 

 

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