遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

おじいちゃんの悲しい言葉を聞いてしまった。

 

 

 

 

今日排泄介助で訪問した茂代さん。

 

最近右足の浮腫が著名で、徐々に膝も曲がらなくなってきました。

 

今日は茂代さんのデイサービス利用日。

 

排泄交換後は着替えをして外出準備を整えます。

 

しかし今日はそれだけでは終わりませんでした。

 

枕元が広範囲に汚れています。

 

ジュースをこぼした様です。

 

そのままにはできないので、シーツ交換を行わなければなりません。

 

デイサービスのお迎え時間までにはまだ余裕があったので、早速

交換しました。

 

シーツ交換は茂代さんがベッドで臥床したまま行いますので、

何回か左右に向きながら交換する事になります。

 

通常のオムツ交換でも何回か左右に向きを変えてもらいますが、

今日はそれにプラスして数回向きを変えてもらいました。

 

その時突然の嘔気がきました。

 

朝食を食べ終わってから時間が経っていたので、嘔吐までは

行かずに済みました。

 

フラットタイプのパットがそばにあったので、少量の吐物もそれで

ガードしシーツを汚す事もなくベッドメイキングも終わりました。

 

今日は着替えやシーツ等多量の洗濯物が出てしまいました。

 

その洗濯を行っているのがおじいちゃんです。

 

おじいちゃんは娘さんがいない日中、茂代さんのお世話を

しています。

 

洗濯はもちろん、お昼ご飯もちゃんと準備してくれます。

 

 

 

 

そしてデイサービスのお迎えが来ました。

 

右ひざが曲がらなくなった茂代さんを車いすに移乗するのに

職員二人がかりで行いました。

 

それを見ていたおじいちゃん。

 

茂代さんがいるのに、

 

「歩けなくなってしまって、くたばってしまえばいいやつ。」

 

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え?今なんて言った?

 

聞き間違いかと思いました。

 

でもまた、

 

「大変だな、くたばってしまえばいいやつ。」

 

思わず、

 

「おじいちゃん、茂代さんは元気でしょ。」

 

私は半分怒る様に言ってしまいました。

 

そしたら笑っていました。

 

冗談にしてもちょっとひどすぎます。

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悲しいです。

 

デイサービスの職員の大変そうな姿をみて、つい口走ってしまった

のかもしれません。

 

でも言ってはいけない言葉です。

 

その事をケアマネさんに報告したら、

 

「しょっちゅう言うのよ。」

 

ですって。

 

隣で聞いていたケアマネさんは、

 

「私の利用者だったら、「どの口がそうな事言うの」と言ってしまう。」って。

 

本当です。

 

私も怒ってしまいました。

 

 

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おじいちゃんなりの思いもあるのかもしれません。

 

他人にはわからない事も一杯あると思います。

 

でもやっぱりそんな言葉は聞きたくなかったです。

 

悲しすぎます。

 

体は不自由になったかもしれませんが、頭はボケてないし

会話もできる。

 

すぐに命を脅かすような病気も無いです。

 

私たちも毎日訪問しますから、一緒に介護しましょうよ。

 

だから、後そんな悲しい事言わないでね。

 

なんとかお願いします。

 

 

 

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