遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

透析を希望しないご家族

 

 

 

 

 

定期通院でヘルパーを利用されているK子さん。

 

最近検査結果が思わしくなく、医師からご家族に来てもらう様に

言われました。

 

元々糖尿病があり、徐々に腎臓の数値が悪くなり、いよいよ

人工透析が必要なくらい悪化してしまったようです。

 

そして次の受診日ご家族も同席され、医師からの話を聞きました。

 

「すでに服薬治療は限界です。透析治療を行う事を勧めますが

どうしますか。」

 

医師はどうしますかと判断を本人とご家族に聞きました。

 

本人K子さんは

 

「やりたくありません。」

 

と言われました。

 

それはなんとなくわかります。

 

週3回も透析に通う大変さ。

 

そしたら、ご家族も

 

「必要ないです。」

 

え?家族も?

 

何だか切ないですね。

 

ご家族には

 

「母さんいいのか。透析やってもう少し元気になろうよ。」

 

くらい言ってほしかったです。

 

即答で必要ないですって。

 

家ですでに説得の話し合いをしてきたのかもしれません。

 

でもK子さんの意思が固かったんでしょうか。

 

それはわかりませんが、なんかショックでした。

 

80歳をすぎてから、週3日も透析に通ってまで生きていなくても

良いと思ったんでしょうか。

 

そうですよね。早くおじいちゃんの所に行きたいと思うおばあちゃん

は沢山いますからね。

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その気持ちを尊重するべきなんでしょうか。

 

自分に置き換えて考えたら、やっぱりそうなりますかね。

 

長生きすれば子供に迷惑がかかると、多くの方が言われます。

 

でも家族の気持ちはもう一度元気にしてあげたいと思っていると

思います。

 

 

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このK子さんの旦那さんも同じように透析が必要だと医師に言われ、

それを拒否して、入院してまもなく亡くなられました。

 

まったく同じ事が今度は奥様にも起こります。

 

本当に切ないです。

 

私たちは何のために通院介助をしているんでしょうか。

 

元気に過ごしてもらうためにやっているのに。

 

医師は本人と家族の意思を確認したので、それ以上は何も

言わず、「ではこのままという事で良いですね。」と言って

診察を終えました。

 

自分の人生の最後は自分で決める。

 

それは当たり前の事です。

 

他人が決める事ではないはず。

 

だからこれで良いはずなんですが、心のどこかで、冷たい家族だな

と思ってしまう部分もあります。

 

生を受けたすべての人に訪れる事です。

 

複雑でせつない話でした。

 

 

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