遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

「親に手を出してしまった~」

 

  

 

 

今日の内容はデイサービスの運転手さんの言った一言です。

 

「親に手を出してしまったよ。」

 

その言葉を聞いてきたケアマネさんが、

 

「鳥肌が立ってしまった。」

 

と言って帰ってきました。

 

通院介助で契約をしたミエさんの息子さんは、デイサービスの

運転手さんです。

 

もうずいぶん長い間、デイサービスの送迎の運転手をされています。

 

ミエさんの体調が思わしくない時、自分が仕事で通院させられない事も

あるだろうと、ヘルパーと契約をしていました。

 

しかし私たちに依頼する事なく、ご家族だけでミエさんの介護を

頑張ってきました。

 

特にこの運転手さんの奥様は、嫁としておばあちゃんの介護を

するのは当たり前の事として、旦那さんが仕事で留守の間も

一人で頑張って面倒をみてきました。

 

しかし徐々に認知症が進行し、排泄に問題が出てきてしまいました。

 

どんどんそれがエスカレートしていき、短期間でもショートステイ

にお願いをして、介護疲れを軽減するために利用を始められて

いました。    

                                       でも認知症が進行したミエさんは、自分を家から追い出したと

思うようになり、献身的に介護している奥様を困らせる事を

わざとするようになりました。

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その内容を聞いてビックリしました。

 

よくある話ではありますが、そのご家族としたら本当に

大変だと思います。

 

ポータブルトイレで排泄しているミエさんですが、便秘があり

肛門部まで降りてきている固まった便を、自分で敵便して出して

いるんだそうです。

 

固まった便を出してしまえば、比較的スムーズに出るようなんですが、

それを自分でやって、手に付いた排泄物を衣類で拭きとるんだそうです。

 

その光景は言葉を詰まらせるものがあります。

 

ある時は自分で敵便し出血を起こしてしまい、その出血まで

服に擦りつけていたんだそうです。

 

そんな事を頻繁にやられてしまい、とうとう奥様がおかしく

なってしまいました。

 

排泄物処理、着替え、洗濯その繰り返しです。

 

大変だったと思います。

 

そしてとうとう息子である運転手さんがお母さんに手を出して

しまいました。

 

「なにやってるんだ。いいかげんにしろ。」

 

認知症が進行したミエさんにそんな事言ってもしょうがないんです。

 

それは運転手をやってて高齢者と長年付き合っている息子さんには

十分わかっている事なんです。

 

でも手が出てしまいました。

 

自分の大切な母が、自分の大切な妻を苦しめています。

 

辛かったと思います。

 

手を出してしまってから、後悔と反省の言葉を言います。

 

聞いてるケアマネさんはたまらなかったです。

 

家族だけで頑張るには限界です。

 

他人が介入して良くなる事があります。

 

ケアマネさんが私の所に相談に来ました。

 

何かのお手伝いをしましょう。

 

息子さんと話し合って、一番困っている事。

 

それをヘルパーにやってもらえばどうか。

 

依頼さえしてくだされば、訪問しますよ。

 

だから自宅にいてミエさんから少し距離をおくようにして、

奥様を休ませてあげて下さい。

 

そして奥様の気持ちにゆとりができるようになったら、

息子さんもお母さんに以前と同じように優しい声掛けが

できるようになります。

 

私たちにそのお手伝いをさせてください。

 

ご依頼が来るのを待っていますよ。

 

 

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