遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

個人情報はお話できません。

 

 

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先日の続きです。

 

 

www.maple-enkyori.com

 

本日が京子おばあちゃんの通院日でした。

 

移送車でお迎えに行くと、先日は裸にエプロン姿だったおばあ

ちゃんでしたが、ちゃんと着替えて口紅をうっすらつけて、

しっかり準備を整えて待っていて下さいました。

 

車内では今日の体調を伺ったり、膝の痛みについてを教えて

くれたり、お話しながら行きました。

 

そして病院について、京子さんがバイタル測定で奥に

呼ばれました。

 

その時を使って、先日の息子さんからの依頼で、京子さんの

今の病状を京子さんを抜きにしてちゃんと聞いてきてほしいと

言われたことを受付で話をしました。

 

受付では確認するので少々お待ちくださいと言われ、しばらく

待ちました。

 

その間に京子さんのバイタル測定は終わりました。

 

待合室で待っていると、ヘルパーの私だけ呼ばれました。

 

「ご本人を抜きにして病状の説明をすることは、やはり個人情報

ですのでできない事になります。もし代理の方が聞きにくる場合は

ご家族からの委任状等が必要となります。

やっぱり、ご家族が直接お見えになってお聞きするのが一番いいと

思いますよ。」

 

「委任状は何か決まった様式とかあるんですか。」

 

「ここにはありませんから、そちらの方で作成して頂く事に

なります。」

 

「分かりました。そのままご家族にお伝えします。すみません

でした。」

 

という事で、教えてはいただけませんでした。

 

でも考えたら、今の世の中当たり前の結果かもしれません。

 

今は個人情報については大変厳しくなっています。

 

それは私たちも十分わかっています。

 

ただ今回のご依頼は遠方でなかなか一緒に受診とか困難な

ご家族からの要望だったので、病院に話してみる事はでき

ると思いましたから、聞いてみました。

 

しかしダメでした。

 

明日ケアマネさんを通して、ご家族にはその旨お返事したいと

思います。

 

その代わり、京子さんご本人になぜこの病院にかかっているのか

症状はあるのか等を聞いてみました。

 

それがあってるかどうかはわかりませんが、京子さんはこう

言っているという事は息子さんにもお伝えできると思いました。

 

 

 

待合室で色々な話をしました。

 

ご飯は京子さんが作っている事。でも旦那さんには好き嫌いが

無いから、何を作っても残さずに食べてくれる事。だから全然

大変じゃないって。

 

たわいもない話をしました。

 

その中で面白い話がありました。

 

2年に1回梅干しを漬けているが、毎日朝だけ梅干しを食べさせ、

 

「今日は梅干し酸っぱいか?」

 

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「うん。酸っぱい。」

 

そう言ったときは大丈夫なんだけど、

 

「今日は梅干し酸っぱいか?」

 

「今日は酸っぱくないな。」

 

そう言ったときは、一日良い事がなく要注意が必要な日に

なるんだそうです。そういう日はなるべく外出を避けて

家の中だけで過ごすんだそうです。

 

これは昔からの言い伝えで、毎日同じ味の梅干しを食べさせて

いるのに、味覚に異常を感じた時は良い事がない日と言われて

いるんだそうです。

 

「昔からそう言ったもんだよ。でも今の人は毎朝梅干しを食べる

人なんかいないだろ。だんだんそんなことを言う人もいなくなる

んだろうね。」

 

初めて聞きました。

 

今までもこの地域に伝わる色々なことを聞いてきましたが、今日の

話はどこからも聞いた事はありませんでした。

 

 

通院介助はのちょっとした待ち時間に色々な話ができます。

 

これがとっても楽しいんです。

 

ご家族からのご依頼にはお答え出来ませんでしたが、

それだけじゃない有意義な介助ができたんじゃないかと

思っています。

 

とにかく末永く在宅生活を継続できるように支援

していきます。

 

 

 

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