遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

自分の言いたいことをさらに伝えられなくなってきた母

 

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先日母のデイサービスの留守中に居間で転倒してしまった父。

 

その時誰にも助けてもらう事ができず、何とか自力で起き上がって

大事には至りませんでした。

 

大きな声を出したって家には誰もいません。

 

2階にいる弟にも聞こえるはずがありません。

 

そこでいつも母がデイサースに持って行く携帯電話を置いて

行ってほしいと父は母に言ったそうです。

 

デイサービス中に携帯電話がなる事はほぼありません。

 

デイサービス中の母に用事があるなら、デイサービスにかければ

つながります。

 

だから母が携帯電話を持ち歩く必要はないので、私もそれが

良いと思います。

 

母も納得したと父が言っていました。

 

ところが私に電話です。

 

それが全く意味不明な事ばかり。

 

「もしもし、あのさ、お父さんがね今まで普通に生活できなかった

じゃない。それができるようになったから私がグリーンランドに

行く時に持って行く電話を置いて行ってほしいって言うんだけど

それで良いのかしら。」

 

???

 

何のこっちゃです。

 

「お父さんが今まで普通に生活できなかったの?」

 

「それができるようになったから携帯を置いていく?」

 

全然意味が分かりませんよね。

 

母が言いたかったのは、

 

「今まで一人になっても普通に生活できていたのが、

今回転倒してしまったのに助けを呼ぶ事もできなかったから

お母さんのデイサービス(グリーンホーム)に持って行ってる

携帯電話を置いて行ってくれるってお父さんが言ってるけど

それで良いのかしら。」

 

そう言いたかったんだと思います。

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私はわかります。

 

でもこれは他の人には絶対わかりません。

 

デイサービスでもちゃんと会話ができているんでしょうか。

 

ヘルパーさんともちゃんと会話できているんでしょうか。

 

まあ簡単な会話ならできるんでしょうけど、人に何かを

伝えるという事が正しくできなくなってきたようです。

 

だから、父が私に伝えてほしいと言った事も、父がそばに

いて細かく切って言わないと、私に伝える事ができません。

 

私が父に伝えてと言った時も同じです。

 

単語がでない、文章を構成する事ができない。

 

そんな感じです

 

アルツハイマーと診断されて約2年、まあこんなもんでしょうか。

 

認知症の進行と筋力低下が少しずつ進んでいるのが明らかです。

 

でもまあ元気にしているので、今回の会話も笑ってしまいました。

 

母も笑っていました。

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それで良いか。

 

くよくよ考えてもしょうがないです。

 

元々明るい母です。

 

変な会話も笑いに変えましょうね。

 

何とか理解できると思うから。

 

 

 

でもほんとはちょっとだけイラついてしまったんですけどね。

 

反省。

 

 

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