遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

失敗した。やって当たり前になってしまった。

 

 

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以前にもブログにしたことがありましたが、障害者制度のヘルパー

派遣と、介護保険のヘルパーでは少し違いがあります。

 

障害者ヘルパーでスタートした65歳未満の利用者さんは介護保険に

移行されると色々な不満が出てきてしまいます。

 

 

一番の不満がまずは利用料金です。

 

障害の場合は所得によっては利用者負担がゼロです。

 

逆にほとんどの方が負担金無しです。

 

しかし介護保険は生活保護のみが負担金無しなので、障害ヘルパーで

利用していた内容と同じサービスを利用すると利用料が発生する

事になります。

 

さらには1回にヘルパーが訪問できる所要時間が違います。

 

障害の場合は家事の援助でも1時間以上の料金設定がありますが、

介護保険は1時間までしか料金設定がありません。

 

 

 

65歳の誕生日を迎え、介護保険に移行となった田村さん。

 

今まで1回の訪問で1時間半の利用をして買い物と調理。あるいは

調理と掃除。毎回調理と何かでヘルパーを依頼していました。

 

 

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ところが介護保険になると1回1時間ですから、調理だけで1時間に

なってしまいます。

 

 

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介護認定で要支援2となった田村さんは週3回までしかヘルパーを

使えません。

 

今までも週3回の調理で1週間つないできました。

 

ですから調理を週2回に減らす事は考えられませんでした。

 

でも調理だけで週3回使ってしまったら、買い物や掃除ができません。

 

 

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仕方なく、田村さんの訪問日は二人体制を取って常勤のヘルパーが

サービスで買い物をしてあげる事にしました。

 

本当のサービスです。無料です。

 

ところが、最近新規の利用者さんの受け入れをしたら、田村さんに

二人を派遣する事が困難な状況になってきてしまいました。

 

ですから、田村さんに買い物を生協の購入に変えてもらうか、

自分で買い物に行ってもらうかの提案をしようと思っていました。

 

そう思っていた矢先に、今日田村さんに行ってきたヘルパーから、

 

「田村さんがこの次の買い物の時は二人で来てくれないと困る。

寝具の入れ替えをしてもらわなきゃならないからって言っていましたよ。」

 

え。二人で行くのはサービスで二人で行くことが当たり前ではないのに。

 

最初に説明はしましたが、そんな事は忘れています。

 

自分には特別にやってくれると思ってしまったんでしょう。

 

しかし、その人員が確保できなくなれば、やはりサービスもできなく

なります。

 

失敗しました。

 

やっぱり最初からやらなきゃ良かった。

 

気の毒だと思ってやってあげたのが、逆に田村さんを苦しめる

事になってしまいそうです。

 

切り替えの時にはっきり断ってサービス内容を考えなおしてもらえば

良かったです。

 

今日包括の担当にも話をしました。

 

近々田村さんの所に説明に行かなければなりません。

 

どういう風に言われるのか。

 

援助内容の見直しの提案をさせていただき、何通りかのパターンを

書いて説明して、どのようにしていくかを検討してもらいます。

 

 

田村さんごめんなさい。申し訳ない事をしました。

 

でも何とかご理解いただきますようお願いします。

 

 

 

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