遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

利用者さんが娘さんに言った言葉にビックリ

 

はちみつセット

 

 

利用者の英子さんは、娘さんと同居されています。

 

自分で何でもできていた英子さんでしたが、先日急に起き上がれ

なくなり、検査したところ軽い脳梗塞と診断されました。

 

でも入院することなく、娘さんが自分の娘さんを呼んで

何とか家で過ごされていました。

 

英子さんから見たらお孫さんは県外で介護の仕事をしていたので、

起き上がれなくなった英子さんの排泄介助も難なくこなして

いました。

 

 

 

英子さんの娘婿さんは、数年前に脚立から落ちて、脊髄を痛め

現在も車いすの生活をしています。

 

そして今回の英子さんの脳梗塞で、娘さんが介護する人が二人に

なってしまいました。

 

これは確かに大変な事です。

 

お孫さんもずっといる事はできず、数日で仕事に戻ってしまいました。

 

 

 

元々英子さんは通院介助の利用者さんで、排泄介助の依頼がきた

時も何の問題もなく訪問する事ができました。

 

しかし1日2回訪問するという事は、それなりの負担金もかかります。

 

娘さんはその負担金をいくらでも減らしたく、夕方の交換は自分が

やってみると言われ、私たちは朝のみの訪問に変更しました。

 

その途端やはり娘さんは腰を痛めてしまったんです。

 

ヘルパーを依頼すればお金はかかるし、排泄介助がなくなったとしても

食事の準備や洗濯に休みは無く、英子さんが自宅にいるだけで負担はやはり

なくなりません。

 

そこで娘さんは月に数日だけでも英子さんにショートステイに行って

もらって、自分の体を休めたいと思うようになりました。

 

それはどなたでもそう思います。

 

そのためのショートステイ ですから。

 

そして英子さんにショートステイに数日行ってもらえないかと

お伺いをたてました。

 

その英子さんの返事をきいてビックリです。

 

「私はこの家の主なんだから、私を施設に

行かせるんじゃなくて、婿を出してやれば

良いじゃないか。」

 

そう言ったんです。

 

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ケアマネさんも娘さんも言葉がありません。

 

みなさんはどう考えますか。

 

若い人なら、自分の夫の面倒を見て母は施設にお願いしたい

っていう気持ちわかりますよね。

 

でも英子さんはそうは思いません。

 

娘は自分を介護して当たり前。私の家に住まわせてあげてるんだから。

 

結局、英子さんにショートステイへ行ってもらう事ができず、

娘さんはそのまま介護を続けています。

 

このままでは娘さんが倒れてしまいます。

 

娘さんが入院でもしないと英子さんはわからないと思います。

 

英子さん自身が長く在宅にいたければ、やはり介護者にもお休みが

必要だという事をわかってもらわないと。

 

旦那さんを施設に入れても、英子さんがいたら娘さんは休めません。

 

でも旦那さんがいても英子さんが施設に行ってくれたら娘さんは

休めるんです。

 

それが現実だと思います。

 

これからケアマネさんと相談して最善の策を考えて行くと思います。

 

娘さんはけっして英子さんの事を粗末にしてはいません。

 

どうなる事でしょうか。

 

 

 

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