週３回人工透析をしている光行さん。
なんか最近いつもご機嫌斜めです。
何があったのかはわかりません。
ご家族ともぶつかり、誰の言う事も聞かなくなってしまいました。
今までは息子さんの言う事だけは聞いていたようですが、
最近は息子さんの言う事も聞かなくなりました。
透析食を作ってくれるヘルパーさんの言う事も聞かず、作って
くれた料理は手つかずのまま。
じゃあ何を食べているの？
カップラーメンとコカ・コーラ。
ダメでしょ、塩分の摂りすぎでしょ。
このままじゃ、どんどん悪化してしまいます。
なんかもう「どうでもいい」といった感じです。
こんな光行さんに私たちは何て声掛けすれば良いんでしょうか。
体調が悪ければ、機嫌も悪くなります。
でも体調良く過ごそうとはしていないんです。
せめて食事だけでもまともなものを食べてほしいです。
お嫁さんが作ったものも、ヘルパーさんが作ったものも
全然食べないで、口にするのはコンビのおにぎりとカップ
ラーメンだけ。
光行さんが悪くなっていく姿なんか見たくありません。
本当は元気になりたいと思っているはずです。
自分のやっている事が体に悪い事もきっとわかっているんです。
なのに改善する気がありません。
こういう利用者さんの心をほぐす事は簡単な事ではありません。
でも何故か私たちには素直なんです。
食事に関わっていないからでしょう。
だから私たちの声がけで少しでも心がほぐれてくれたらと
思います。
光行さんはまだ若いです。６０代です。高齢者と呼ぶには
早すぎます。
透析をやめる事はできませんが、透析をしながらも元気に
趣味を楽しんでおられる方もいます。
もう一度元気になりませんか。
嫌な事もあったのかもしれませんが、そんなに自分をいじめないで
下さい。
それは光行さんとこれからも長いお付き合いをしたいから。
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