利用者さん宅に訪問するとまず体調確認の声がけをします。
「具合は悪くないですか?」
「ご飯は美味しく食べられますか?」
「夜はちゃんと寝ていますか?」
そのお返事で、
「夕べも寝られなくてね。床下からキツネがどんどんと
音出してくるんだよ。でもおっかないから黙って動かない
様にしてるんだ。」
また別の人は
「タヌキが枕元に座ってしまって、いくら帰れと言っても
絶対動かないんだよ。座っているだけなんだけど気持ちよく
ないでしょ。眠れないよ。」
これを医師に相談すると、安定剤を処方してくれたり、
睡眠導入剤を処方してくれたりしますが、あまり効果は
ないような気がします。
中にはタヌキやキツネではなく、いつも泥棒さんがいると
言う人もいます。
どの方も日常生活には特に問題なく一人暮らしが可能な
方ばかりです。
でもやっぱり認知症なんでしょう。
都会の高齢者にはさすがにタヌキやキツネは出てこないんじゃ
ないでしょうか。
田舎の高齢者だからなんでしょうね。
認知症にも地域性があるんでしょうか。
都会育ちの私にすれば、「タヌキが出てね」って言われると
本当のタヌキが出たと思ってしまいます。
出てもおかしくない田舎ですから。
でも違うんです。
何故かキツネとタヌキはいつも夢の中に出てきて、利用者
さんの睡眠を妨げるんです。
何とかならないんでしょうか。
ちゃんと眠れるようにしてあげたいですよ。
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