遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

不適切ケアを不適切ケアでなくすためには

 

 

それがだいじWi-Fi

 

 

私たちのサービス内容は、すべてケアプランに沿って行われて

います。

 

その内容は介護者の負担軽減のために立てられる内容の場合

利用者本人の意向は全然取り入れられていない場合もあります。

 

たとえば、ショートステイもそうだと思います。

 

利用者ご本人は行きたくないんです。

 

でもいやいや行かされる。

 

これだって不適切ケアに相当すると利用者は思っていると

思います。

 

 

最近事業所であった事です。

 

今のコロナでお盆に必ず来ていたご家族が来られなくなり、

代わりにやってほしいという依頼がケアマネ通してご家族から

言われました。

 

それが、冷蔵庫の中を確認して悪くなったものがあったら処分

してほしいと言う依頼でした。

 

この利用者さん(おじいちゃん)には週1回お掃除で訪問しています。

 

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しかし息子さんから冷蔵庫の中を確認してほしいと言われた

わけです。

 

冷蔵庫内の確認や悪くなった物の処分は他のお宅でも普段普通にやっている

サービス内容なので、その時もなんのためらいもなく

 

「冷蔵庫の中を見ても良いですか?悪い物が入ってないか確認させて

頂きたいんですけど。」

 

たぶんこんなことを言ったんじゃないかと思います。

 

そしたら、

 

「なんだ、誰がそんな事頼んだんだ。ちゃんとやってるから

その必要は無いな。」

 

「あの息子さんからのご依頼だった様なんですけど。」

 

「息子?関係ないだろ。ここは私の家だ。」

 

ここで普通になんのためらいもなく言ったセリフですが、

これも立派な不適切ケアにつながるところでした。

 

他人のお宅の冷蔵庫の中を見るって、とっても失礼な事です。それを

普通にやってしまうところでした。

 

もう一件。

 

しばらくお風呂に入っていないし、自分が言ってもいう事を

聞かないので、入浴介助に来てほしいと言われた娘さん。

 

利用者は通院介助を利用しているおばあちゃん。

 

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約束の日に訪問し入浴の声掛けをしたところ、

 

「毎日自分で入っているのに、なんで入らなきゃならないの。」

 

「でしたら、背中だけでも拭かせていただけませんか?」

 

「その必要ないんだけどね。」

 

そう言って清拭しました。

 

これもご本人はいやいや行った不適切ケアだったと思います。

 

 

このように本人にとっていやなことを無理やり行う事は

虐待にも相当するという事です。

 

特に身体介護の場合は大変デリケートな事にもなりますし

注意が必要です。

 

 

 

こんな不適切ケアにならない様にするためには、やはり

利用者さんとのコミュニケーションが大切だと思います。

 

利用者さんにとってその事が喜ばしい事、嬉しい事、心地よい

事になれば、それは適切なケアだと思います。

 

無理やりではなく、通じ合える事。

 

これがあれば不適切ケアにはならないんです。

 

施設内の事ではなく、あくまでも訪問介護の場合だと思って

下さい。

 

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とにかく利用者さんとの信頼関係が一番大切なんです。

 

 

 

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