遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

病院はなぜ在宅は無理と言うんだろう

 

 

 

 

今日通院介助したおじいちゃん。

 

昨日自宅の玄関で転倒して肘を負傷し、それを確認したのが

昨日夕方訪問したヘルパーだったので、今朝一番で受診しました。

 

昨日の朝10日間ほど滞在した次男さんが帰宅したばかりで、早速

転倒しました。

 

 

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おじちゃん本人も「なんでこんな事になるんだ」とショックを

隠しきれません。

 

昨日訪問したヘルパーが見た時、生傷に湿布を貼っていたので、

それをはがして、ガーゼ付きのカットバンを貼って処置してきて

いました。

 

病院について看護師さんが傷を確認するためにカットバンをはがすと

出血が止まっておらず血がポタンと落ちてきました。

 

血液サラサラの薬を服用しているので、どうしても血は止まり

にくいと言われました。

 

今日の診察医は外科の医師だったので、ちょうどよかったです。

 

傷を診てもらった所、大丈夫との事で、軟膏を処方してもらい、

3日もすれば良くなるでしょうと言われました。

 

大事に至らなくて良かったです。

 

 

 

 

 

ここまでは良かったんですが、その後看護師さんが

 

「息子さん来てたんじゃなかった?帰っちゃったの?」

 

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と言われたので、

 

「昨日帰られました。その途端に転んじゃいました。」

 

と伝えました。

 

そしたら、

 

「もう自宅は無理よ。施設を考えないと。」

 

 

 

 

う~ん。

 

ここでも自宅は無理と言われました。

 

ここでも、なんです。

 

このおじいちゃんに限った事ではありません。

 

体調が悪くて受診しても、医師から一人暮らしは無理と言われたり、

入院して退院カンファレンスで医師から施設を考えた方が良いんじゃない

と言われたり。

 

私たちの様に、家で過ごしたいという高齢者を支援する仕事をしていると

なんで本人の気持ちを優先してくれないんだろうと思ってしまいます。

 

病状が悪くこれは在宅じゃなくて医療が必要だろうと思っても、入院

させてもらえず家で見なさいって言うのに、なぜ家で暮らせそうなのに

施設に入れなさいって言うんでしょうか。

 

私たちが思う事となんかかみ合いません。

 

病院で言う事もわからなくはないんですよ。

 

一人で転倒してても危ないから、いつも誰かがいる施設の方が安心

じゃないかと言ってくれているんだと思います。

 

それは最もな事です。

 

でも本人も家族もそれを望んでいなければ、話は進みません。

 

結局ギリギリまで在宅で過ごされる場合が多いです。

 

治療で入院が必要な場合は誰も拒否はしません。

 

でも何でもないのに施設に行くことは、ほとんどが拒否します。

 

やっぱり家にいたいんです。

 

だから私たちヘルパーやデイサービスがあるんです。

 

今日のおじいちゃんもぎりぎりのところまで来ているのは確かです。

 

でも頑張っています。

 

私たちは引き続きおじいちゃんを在宅で支援していきます。

 

 

 

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