今日、またショッキングな出来事がありました。
週2回人工透析の送り迎えをしている利用者さんです。
まだ60代の若いお父さんです。
透析は週3回やっていますが、1回はお嫁さんの車で
行っています。
それは金銭的な問題で週3回依頼することができないんです。
障害手帳を所持している方に対して、タクシー券が市の方から
支給になります。
それはタクシーの初乗り料金を市が負担してくれる券なんです。
この方にも支給されていました。
その券を私たちの移送サービスにも使う事が出来ますが、
決まった枚数しか支給されないので、先月使いきってしまった
んです。
移送料金が膨らみ重くのしかかってきます。
ご家族は料金負担をいくらでも減らそうと思い、透析送りの
朝を透析室までの介助ではなく、玄関までの乗降介助にして
欲しいと希望されました。
ヘルパー料金も少し安くなりますので。
乗降介助だと玄関から透析室までは自分で行くことになります。
介助だと車いすで透析室のベッドまで行きますが・・・
その初日が今日でした。
お迎えに行ったヘルパーからまもなく電話が来ました。
「ストーブの前で横になったまま起き上がれないし、
座位も保てません。一人での乗降は無理ですよ。」
「え~、初日から介助必要?」
「なんか呂律も回らないし変ですよ。」
「行くしかないか。」
という事で、私が介助のヘルパーとなるため駆け付けました。
話しかけると確かに呂律が回っていません。言葉が聞きとり
にくいです。
これは?
移送車にも車いすで乗せました。
歩行はままならない状態でしたが、手は両方とも上まで
上がりますし、握る力もちゃんとありました。
車の中で話をすると
「夕べ薬を多く飲んだからおかしくなったんだ。」
と言いました。
「もしかして寝る薬ですか?」
「そうだ。」
まだ眠剤が効いたままだと思いました。
その旨を透析室の看護師さんにも伝えました。
昼過ぎ透析のお迎えに行ったヘルパーから、今日の状況を
病院からご家族に電話をしたと言っていたと報告がありました。
そして夕方担当ケアマネさんから電話が来ました。
「先ほど息子さんからお電話がありまして、病院でご本人から
聞いた様なんですけど、薬を飲んだのは死のうと思って飲んだ
と言われたそうなんです。息子さんがショックを受けておられ
ました。」
ビックリです。それはショックです。
透析の方の食事は塩分も控えめの減塩食を食べていただく必要が
あるので、ヘルパーさんをお願いして食事を作ってもらっていました。
息子さんもお父さんの事を考えて依頼した事です。
でもご本人にしたら、味のない薄味のものなんか食べたくなかった
んです。
透析にもヘルパーの介助で週2回は楽に行っていたんです。
それが自分の考えとすべて逆のことを周りは強要した事に
なるんです。
今日お迎えに行ったとき、確かに薬の錠剤が散乱していました。
でも普段からこんな感じだったので特に気にもしません
でしたが、まさか今日は死のうと思って多く飲んだとは。
今一度支援の見直しをして、食べたいものを食べさせてあげたり
すれば、少しでもこれからも元気で過ごしたいと思ってもらえ
ないもんでしょうか。
金銭的な問題を解決するのはご家族ですが、支援内容を見直し
して元気を取り戻してもらうためにどのようにしていくかは
関係事業所が集まって検討しなければならないと思います。
もう一度生きる気力を取り戻していただけるように、
訪問を継続してあげたいなと思います。
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