遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

親が子供を大切に育てれば、子供も親を大切にする

 

 

 

 

今回新規契約した親子さん。

 

母と息子さんです。

 

今までも素敵な親子関係を沢山見てきましたが、今回の息子さんは

本当に親孝行な息子さんで感動しました。

 

お隣には娘さんがご家族で住まわれており、ほぼ寝たきりとなった

おばあちゃんを兄弟で協力して介護されています。

 

でも同居されているのは息子さんです。

 

やはり息子さんが抱える負担が大きいのは当然です。

 

娘さんがお手伝いしているのは主には排泄の時だそうです。

 

車いすでトイレまで連れて行き、二人でトイレに移動させていた

そうです。

 

ところが急に体力が低下してしまい、今寝たきりとなり排泄も

ベッド上で褥瘡までできてしまいました。

 

私たちは通院介助の依頼で契約しました。

 

車いす対応の車じゃないと通院できなくなってしまったからです。

 

その契約に行った時、訪問看護さんも褥瘡処置で訪問されたので

患部を見せていただきました。

 

とても深い褥瘡でした。

 

いつも日中居間のソファーで横になっていたおばあちゃんの仙骨部が

褥瘡になったのもあっという間の出来事だったそうです。

 

傷こそ深かったんですが、その介護の様子は見ただけでその丁寧さが

伝わってきました。

 

お部屋からベッド上から、傷以外の皮膚状態までとにかくきれい

なんです。

 

なにもかも行き届いています。

 

男性一人でよくここまで介護できていると思いました。

 

食事を作り介助で食べさせ・おむつ交換・褥瘡処置等を毎日

一人でやっているんです。

 

息子さんは父親の介護はできますが、お母さんの介護はなかなかできる

ものではありません。

 

この息子さんはおばあちゃんには恩があるんです。

 

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優しく育ててもらった恩があるんです。

 

恩があっても毎日の介護となれば疲れも出てきます。

 

そんな事はみじんも感じていないようです。

 

とにかくビックリしました。

 

よくここまで頑張ったとケアマネさんも言います。

 

寝たきりになり、やはり息子さんの休養も必要なので、

ショートステイも利用して在宅で見て行かれることを提案

していました。

 

それが良いと思います。

 

ショートステイを利用する事は悪いことではありません。

 

末永い在宅介護には適度に利用してた方が良いと思います。

 

久しぶりに心が温かくなりました。

 

お母さんを大切にする息子さんの姿にケアマネさんと感動

してきました。

 

こんな親子関係ばかりなら良いんですが、そうでない事例も

沢山見てきていますので、今回は嬉しかったです。

 

まだこれから数日新規契約が予定されています。

 

また新しい出会いがあります。

 

在宅で暮らす皆さんを私たちの方から訪問する事で、施設の

サービスを在宅で受けられるように頑張っていきたいと思って

います。

 

 

 

 

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