遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

自ら在宅生活を拒否する利用者さん

 

 

 

 

今日初回訪問した利用者さん。

 

若い頃は町議会議員さんもやった方なんだそうです。

 

10日ほど前に脊柱管狭窄症の治療を終えて自宅に戻られました。

 

退院後すぐにケアマネさんが訪問した時は、トイレにも自分で

歩いて行っておられ、来週から病院のリハビリ室に通って

週2回リハビリをしながら、更に回復するように計画して

いると言っていました。

 

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そのリハビリ通院のお手伝いで契約する事になっていました。

 

しかし予定通りには行きませんでした。

 

一昨日急に病院受診したいとの連絡があった様で、起き上がることも

出来なくなり、褥瘡まででき始め、ご飯も食べられないと言われた

様です。

 

このご夫婦の子供さんは隣の市にお住まいでお仕事もありますので、

近所に住んでいる親戚の方がここのお宅に通って面倒を見て下さって

いました。

 

その結果が寝たきり路線まっしぐらになっていました。

 

今日通院の依頼で初めて訪問しましたが、出発する前にオムツ交換や

着替えをさせてから病院に連れて行ってほしと言われ、早速全身状態

を確認しながら行いました。

 

オムツの中は排泄で一杯になって外まであふれていました。

 

当然下着も汚れています。

 

退院時歩いていたはずなのに、ベッド上では膝を曲げる事もできません。

 

痛がりました。

 

横を向けてみると仙骨部に赤みがあり、皮膚が重なり合ったまま

体重で圧迫されて褥瘡になりかけていました。

 

今日はご飯を食べたか聞くと、牛乳を飲んだだけとの事。

 

食欲もなくなってしまってるのか。

 

全部をきれいにし、車いすに移動するのにベッドに座らせました。

 

座位を取るのもやっとの状態でした。

 

そしたら「牛乳が飲みたい」と言われ、起こして飲んだので

スムーズに飲んでいました。

 

これは食事がとれなくなったのではなく、食事をさせてあげる事が

出来なかったんです。

 

ちゃんと状態を起こし、食べる姿勢にしてあげられたら、ご飯も

しっかり食べていたはずです。

 

それができなかった様です。

 

入院中は早く退院して自宅に戻りたいと言っていたはずなのに、

いざ家に戻ると、「こんなはずじゃなかった、また入院したい。」

と言って自宅で生活する事を自ら拒否してしまったんです。

 

こんな状態になる前に支援してあげていれば、こんな事には

ならなかったと思います。

 

体を動かし、清潔を保ち、食事をしっかりとっていたら、自宅で

ゆっくり過ごす事ができたはずです。

 

今日病院に行き、すぐに入院したいと訴えたそうです。

 

医師もビックリしたと思います。

 

なぜこんな体になってしまったのか。

 

結局医師に

 

「自宅じゃなく施設入所を考えた方が良いですね。」

 

と言われてしまった様です。

 

なんだかとっても残念です。

 

自分達だけで何とかできると思っても、できない事もあります。

 

できない事があったら早めにケアマネさんに相談してほしかったです。

 

また在宅生活を諦めてしまった人が出てしまいました。

 

施設に入れば入ったで自由にする事は出来なくなります。

 

自由なのはやっぱり自宅です。

 

そのために私たちのような在宅生活を支援する人がいるんです。

 

 

まだまだそういう事が浸透していない事が本当に残念です。

 

施設入所は在宅を経験してからでも遅くないと思います。

 

まず家に帰って在宅サービスを上手に使って生活してみて下さい。

 

家が一番だと改めて思うと思います。

 

 

 

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