遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

服薬拒否をする利用者さん

 

 

 

 

 

最近体の調子が悪く、頼むから病院に連れて行ってくれと言われ

受診をしたおじいちゃん。

 

このおじいちゃんは肝臓に腫瘍があります。

 

でも悪性のものではなく、良性の腫瘍なんだそうです。

 

でも体調が悪く、体のどこかで何かが起こっているのは確か

でした。

 

そして受診の結果、肝臓からの出血があり、それは以前から

あったもので、それによる貧血が今回の体調不良の原因でした。

 

朝食前に貧血の薬を服用するように指示が出ました。

 

飲み始めて二日もするとすっかり体調もよくなり、表情も明るく

なってホッとしました。

 

ところが体調が良くなった途端、貧血の薬を飲みたくないと拒否

するようになりました。

 

飲まなければまた貧血が進み体調を崩してしまいます。

 

私たちは服薬を強く勧めました。

 

でも絶対に飲もうとしません。

 

拒否する理由は何?

 

話を聞くと、この薬を飲んでから便が緩くなってしまい

トイレが間に合わずに失敗してしまうのが辛いとの事

だったんです。

 

拒否する理由がはっきりしていました。

 

便が多少緩くなっても貧血の薬の方が大事だと思います。

 

若い人なら当たり前にそう思います。

 

でも高齢者にとって排便を失敗する事はできれば避けたい事です。

 

若い人にはわからない大変さがあるんです。

 

失敗した→トイレの掃除→着替え→洗濯

 

これを一人でやるには若い人の3倍は時間がかかります。

 

このおじいちゃんの場合、洗濯も掃除もヘルパーが行っています。

 

やはりヘルパーにそんな汚染された洗濯や掃除をさせるのは、申し訳ない

と思っているのかもしれません。

 

私たちは便汚染の洗濯ものだって、別に何とも思いません。

 

 

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また具合が悪くなるまで飲まないつもりでしょうか。

 

処方薬を自分のさじ加減で調整して飲む人は時々います。

 

整腸剤や痛み止めなら医師からも自分の体調で調整しても

良いと言われるかもしれません。

 

でも貧血の薬はそうではないはずです。

 

困りました。

 

おじいちゃんには元気でいてほしいです。

 

排便の失敗なんか気にしないでほしいです。

 

なかなか納得してもらえないんですけど。

 

次の受診ではこのことを報告し、相談しなきゃと思います。

 

 

普段は優しい穏やかなおじいちゃんが、この薬の事になると

頑固爺さんになります。

 

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悩みどころです。

 

 

 

 

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