利用者さんにはそれぞれ得意とする事があります。
お花を育てる事や野菜を育てる事等、都会育ちの私には
知らなかったことを、利用者さんから教えて頂く事が
多々あります。
転んで膝にけがをしてしまい、手術とリハビリを終えて
退院されたまだ70代の利用者さん。
膝を曲げる事ができず、長い時間の立位がまだ大変との事で
掃除と調理の依頼で訪問しました。
初回は掃除から始まったので、普通にお掃除を行いました。
次の調理で訪問した時、初めて若い時調理を仕事にしていた
事を知りました。
それを知った瞬間から超緊張しました。
お料理教室なんて言ったことも無いし、本当の基本も知らない
私ですので、何が間違っているのかもわかりません。
一つ一つ教えて頂きながらお手伝いをしました。
その利用者さんから教えて頂いたことを紹介します。
何も難しい事ではありません。
・胡麻和えの味付けは、ゴマに調味料を入れたら火にかけて
練った方が美味しく絡む。
今まで胡麻和えを作る時、すりごまに砂糖・塩・醤油を入れて
ただまぜるだけで、野菜とあえていました。
そうじゃありませんでした。
すりごまに砂糖・塩・お酒・醤油を火にかけて練っておく。
お酒はどれくらい入れるのかを「よし」って言って下さいと
お願いし入れた所、ここでも一言言われました。
調味料を入れる時、ただ入れないで、鍋のふちに沿って
「一回し」とか「二回し」って入れれば、どのくらい入ったか
いつも同じ量が入れられるでしょ。ただそのまま入れたら
どのくらい入ったかわからないからね。
はは~ん。確かに。
・人参は着物の半襟と同じだよ。
かき揚げを作る時に玉ねぎを先に刻み、にんじんはどのくらいの
量にしますかと聞いたら、この返事が返ってきました。
意味わかりますか?
にんじんは多くても少なくてもダメなんだよ。
だから着物の半襟と一緒なんだよ。
かき揚げや、きんぴらごぼうもそうなんだよ。
へえ~、そういう事ですか。
その量を具体的には聞く事はできませんでしたが、適量が
あるんだという表現を半襟であらわした事はわかりました。
調理の援助で訪問しているんですが、まるでお調理教室の
先生と生徒状態です。
この援助も今月いっぱいで終了の予定です。
ちょっと残念なところもあります。
この利用者さんは私に教える事で調理の感覚も取り戻し
元気になっていきました。
億劫だった調理をまたやる気になられ、今月いっぱいで
大丈夫だと言われました。
私も色々な事を教えて頂き楽しかったですけど、利用者さんが
また調理を再開する事ができるようになった事が、本来の
介護予防の使い方なので、良かったなと思います。
援助してあげられたのか、疑問もありますが、結果オーライ
だと思います。
今回のような調理援助は初めてでした。
時にはこんな先生と生徒状態の援助も悪くないなと思いました。
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