遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

やらせるのか、やってあげるのか。

 

 

 

 

今日は両親の事ではありません。

 

先月末まで冬場だけやっている越冬施設にいて、自宅に戻られた

おじいちゃんの話です。

 

私たちは朝晩の服薬を含め1日3回訪問しておじいちゃんの在宅での

一人暮らしを支えています。

 

同じ市内に娘さんがいます。

 

この娘さんは体調がすぐれない時もありますが、ほとんど毎日

おじいちゃんのいる実家に通っています。

 

ヘルパーにはできない部分を娘さんはやっていきます。

 

それは鶏のお世話や畑の準備等主に外仕事をやりに来ているんです。

 

おじいちゃんが一人暮らしをするのに、今までおじいちゃんがやってきた

事を絶やすことなく続けることが、張り合いとなるのではないかと考え、

おじいちゃんができなくなった部分をサポートして、今まで通りの

生活をしてほしいと思っているんです。

 

外の事は手伝いますが、家の中の事、自分の事はなるべく自分で

できるようにしたいと考えています。

 

そのために、例えば電子レンジはこのボタン一つ押せば良いんだよと

シールを貼って目印にしたり、ごみはこことかわかりやすいように

使いやすいようにしてあります。

 

在宅での一人暮らしは基本的には自分で何でもやる事、できる事が

理想です。出来なかったら一人暮らしは難しくなりますからね。

 

そこに突然もう一人の娘さんがおじいちゃんの所に来ました。

 

いつもの娘さんではありませんから、近所の方が来たのかと思いました。

 

そしたら娘さんとの事。

 

この娘さんが来ることはいつもいる娘さんは知りませんでした。

 

そして、おじいちゃんが普段一人でやっていたことまでやって行って

いたんです。

 

例えば灯油入れ。いつも来ている娘さんは、灯油入れができなくならない

様に見守りながらやらせていました。

 

けっしてやってあげないで見守りながらやらせています。

 

もう一人の娘さんは、来た時くらい楽をしてほしいと、見守りなど

せずに自分でみんなやっていきました。

 

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おじいちゃんにとってどっちが良いんでしょうか。

 

どちらも娘さんの愛情です。

 

それぞれの気持ちがわかります。

 

でもこの姉妹でけんかをしてしまったそうです。

 

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いつも一緒にいない娘さんにはわからない事が一杯あるんだと

普段来ている娘さんは言います。

 

やってあげる事でできなくしているのが何でわからないんだと言います。

 

正解はありませんが、確かにやってあげてしまえば、高齢者はできなく

なってしまします。

 

どっちにしても娘さん達がおじいちゃんを心配して来て下さる事、

それがおじいちゃんにとっては一番うれしい事なんです。

 

あまり姉妹げんかはしないでください。

 

それこそおじいちゃんが悲しみますから。

 

これからも自宅で気ままに過ごしていただくように、私たちの

訪問は続きます。

 

 

 

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