遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

父のストレス

 

シニアのあんしん相談室

 

 

昨日の続きです。

 

料理が苦手とするヘルパーさんが作った料理の事で、父から電話が

ありました。

 

「あのね、昨日の事を色々と考えちゃってね、全然眠れなかったんだよ。」

 

「あら、それは大変だったね。」

 

「麻婆豆腐の捨てた箱を改めて読んでみたんだよね。そしたらそこに

素は残さないで使いきって下さいって書いてあるんだよ。だから

全部使ったんじゃないのかな。」

 

「そうなのかしら。それにしてもね、2回分なんだからね。」

 

「どう思う?どうしたら良いんだろう。料理の苦手なヘルパーさんに

このままきてもらうのか。作ってくれる事に対しては感謝しなきゃ

ならないんだけど、食べられないんじゃ困るんだよね。」

 

「でもねお父さん。ヘルパーが来ない日って私はできる事なら作りたく

ないんだよね。お母さんの薬の事もあるでしょ。ヘルパーさんに飲ませて

もらわないと、お母さんは薬を忘れちゃうでしょ。」

 

「ああそうか。そういう事もあったか。」

 

「だからね、おとうさんが不満や愚痴を言いたくなったら私に電話を

くれれば、私が事業所に電話をして改善してもらう様に掛け合うから、

それでなんとかならないかな。」

 

「そうだね。あんたに愚痴を言う事でだいぶ気持ちは楽になるんだけどね。

じゃあそうしようか。悪いけどね。」

 

「悪いことはないってば。だから電話ちょうだいね。」

 

「は~い。お世話になります。」

 

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父は考え込むと眠れなくなるし、もっとひどくなると食欲を失って

物が喉を通らなくなってしまいます。

 

誰でもそうですよね。

 

高齢の父にとって、物が食べられなくなる事は致命傷になります。

 

だから、そんな精神的な事が原因で食欲を失ってほしくないんです。

 

今回も何とか父の気持ちを落ち着かせることができました。

 

 

昔から両親は食事に出かける事が多く、美味しいものを食べる事が

楽しみの一つだったんです。

 

元々好き嫌いがすごく多かった父を、ここまでなんでも食べられる

様にしたのは母の手料理のおかげなんです。

 

母がなんでも食べさせて栄養のバランスの良い食事をしてきた父

だからこそ、90歳まで元気でいられたんだと思います。

 

人間の体はやはり食べる事で維持されますので、これからも

なるべく色々なものを食べてもらいたいのが私の願う事なんです。

 

でも私がそばにいないし、ヘルパーさんのお世話になるしか

なすすべがありません。

 

だからヘルパーさんに多少の不満があっても、やっぱり我慢しな

ければならない事もあると思います。

 

これからもヘルパーさんと上手くやっていかれるように、愚痴は

どんどん私に言ってきてもらいたいです。

 

そして食べる楽しみにつなげていけたら、私も満足です。

 

 

 

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