娘さん家族と同居されていた利用者さん。
突然娘さんご家族が子供を連れて家を出て行ってしまいました。
あまりの突然の行動に私たちヘルパーもビックリしました。
その後正式に娘さんからケアマネさんに連絡があり、家を出たとの
報告があったそうです。
そして娘さんは行き先をケアマネさんにも教えることもなく、
母である利用者さんにも教えていないとの事でした。
緊急連絡先も旦那さんになり、娘さんへの連絡は救急搬送された
時くらいにしてほしいと言われたそうです。
この親子に何があったんでしょうか。
私たちが訪問した時、その真相を利用者さんが話して下さいました。
娘さんは一人娘さんだったので、お婿さんを迎え入れていました。
このお婿さんは家の事をとっても良くやっており、ご飯の支度も
やっておられました。
男性なのに凄いなと台所に立つ姿を見るたびに思っていました。
ところが、やはり何かが原因で口論になったんでしょう。
そこで言ってはいけない事を言ってしまったんです。
「他人が入って家の中がぎくしゃくしてしまった。」
それを聞いた娘さん夫婦が激怒して結局出て行ってしまったんだ
そうです。
今は若い人がなかなか同居をしない時代に、一緒にいてくれる事は
とっても有難い事なんです。
でもそんなことを考えた事もない利用者さん夫婦です。
おいてやってるくらいの気持ちでいたんでしょう。
娘さん夫婦にすれば好き好んで同居してるんじゃないと思った
と思います。
そして今回の両親からのショッキングな言葉です。
お婿さんはとても悲しかったと思います。
今までいろんな面で義理の両親の手伝いもしてきました。
それなのに、自分が来たことで家の中がぎくしゃくしてしまったと
言われたんですから。
それは出て行ってしまいますよ。
娘さん達の気持ちは十分わかります。
利用者さんは言ったことを後悔しています。
でも利用者の旦那さんはちょっと違う様です。
出て行くことになって良かったと思っている様です。
私たちは親子間、家族間の事までは何にも言えませんが、利用者さんが
落ち込んで悲しんでいるので、話しを聞いてあげる事だけはやらざる
を得ません。
助言は一切できませんけど。
やっぱり同居は難しいです。
また上手くいかないご家族のドラマを見てしまいました。
私も娘夫婦や息子夫婦と一緒に住みたいとは思いません。
それはやっぱりお互いに自分を出さないで、表面上だけの関係を
ずっと続けなければならないからです。
本音を言ってしまえばおしまいという事があります。
そんな生活は私にはできないと思います。
だから最初から同居はしませんでした。
まあ、どっちも近くにはいませんけどね。
離れていた方が良いんです。
元気なうちは。
もちろん上手くいっている同居家族も大勢います。
別居を勧めているわけではありませんが、必要時にいてくれれば
それで十分だと思います。
早くこの利用者さんの心が落ち着いてくれることを願っています。
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