遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

排泄全介助の辛さ、悲しさ

 

シニアのあんしん相談室

 

 

高齢者だって好き好んで高齢者になったのではありません。

 

いずれはみんな高齢者になります。

 

今生まれた赤ちゃんだって90年後は高齢者です。

 

その中で、頭はしっかりしていて認知症もないのに、色々な事が

原因で寝たきりになってしまう高齢者は沢山います。

 

排泄介助で訪問しているおばあちゃん。

 

娘さんとお孫さんとの3人暮らし。

 

排泄全介助の寝たきりですが、しっかりされています。

 

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骨折から寝たきりになってしまったんです。

 

おそらく尿意も便意もあると思います。

 

私たちは朝と夕方1日2回オムツ交換で訪問しています。

 

朝排便多量の時いつ排泄があったのかご本人に伺う事が

あります。

 

朝食後に排便があったと言うならまだ良いんですが、昨日の夕方

ヘルパーが帰宅してすぐに出てしまったと言われた事がありました。

 

 

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娘さんはオムツ交換を行う事が出来ます。

 

夜仕事から帰宅した時に排便があった事を言えば交換してくれる

はずです。

 

しかしこのおばあちゃんは「言えない」と言います。

 

夜遅くまで働いて帰ってきて、子供に食事をさせていつも疲れている

のに、自分までオムツ交換をしてほしいとは言えないって。

 

考えてみて下さい。

 

夕ご飯の時も、朝食の時も排便の状態のままって考えられますか。

 

その辛い事。

 

本当にお気の毒だと思います。

 

これが在宅介護の現状です。

 

ご家族はご本人が訴えれば何でもやってくれると思います。

 

でもそれを言えないんです。

 

だからいつも我慢しています。

 

排便多量でそれに更に排尿があれば、最悪オムツから漏れてしまう事も

あります。

 

私たちはそんな状態でも全然驚かないですし、なんとも思いません。

 

でもおばあちゃんはヘルパーにも気を遣われます。

 

気を使う必要は全然ないんですけど。

 

寝たきりの排泄全介助は本当にお気の毒です。

 

だから変に気を遣わせないように声掛けしながら行わなければなりません。

 

ご自宅に寝たきりの高齢者がいらっしゃる方がもしこのブログを

見て下さったなら、お願いですから御本人を傷つけるような事は

言わないでいただきたいです。

 

もし自分がそのような言葉を言われたらどう思うかを考えて

声掛けをお願いしたいと思います。

 

みんなが寝たきりの方をいたわれる優しい人であってほしいと思います。

 

 

 

 

 

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