遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

一番の希望を叶えてあげる事はできません

 

シニアのあんしん相談室

 

 

 

普通なら利用者さんが希望する事は私たちのできる範囲で

お手伝いするのが本当です。

 

しかし最近困った事がありました。

 

服薬介助で訪問している利用者さんが、介助を依頼してくる

内容がどんどんエスカレートしているんです。

 

服薬介助のためですから、20分の訪問時間が設定されています。

 

食後の服薬のはずが、おにぎりを作っていってほしいと希望

されました。

 

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食事が済んでいないと服薬ができませんから、服薬前に一口でも

食べていただくためのおにぎりはおつくりする事はありました。

 

でも訪問したヘルパーはなんか様子が違うと言います。

 

とりあえずご希望通り作って置いてきたそうです。

 

そして、昼食時の服薬に行ったヘルパーには、手に力が入らない

から、食べさせてほしいと言われたそうです。

 

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食事介助なんて今までしたことはないし、ケアプランにもありません。

 

なぜ急にそんな要望をしてきたんでしょうか。

 

ケアマネさんにも報告しましたが、どうやら

 

「何にもできなくなった」アピールの様なんです。

 

更にその裏にはなぜそんなことをしなければならないのかの

理由があったんです。

 

この利用者さんは先月まで娘さんのご家族と同居されていました。

 

しかし、娘さん達が自分たちの家を構え、別居される事になったんです。

 

利用者さんは不自由な体の自分を置いて別居する事に反対だったと

思います。

 

でも行ってしまいました。

 

元々娘さんに対して口うるさいところがあったんです。

 

娘さんは少し距離を置きたくなったんだと思います。

 

よくある話です。

 

そこで自分が何もできなくなれば、娘さん達が戻ってきてくれるのでは

ないかと思ったんだと思われるんです。

 

ヘルパーに訴えれば、ケアマネさんを通してその情報が娘さんにも

届くと思ったんだと思います。

 

でも残念ながら、娘さんには連絡できない事になっているんです。

 

緊急時の連絡先も今後は旦那さんでお願いしますと言われて

いる様なんです。

 

おにぎりが作れなければヘルパーは作ります。

 

ご飯が自分で食べられなければ、介助で食べさせてあげます。

 

でも娘さんには連絡できません。

 

だからできないアピールは止めて、元気を取り戻してほしいです。

 

本当はおにぎりだって作れるし、ご飯だって自分で食べる事くらい

できるはずです。

 

私たちは利用者さんができないところをお手伝いしますが、

親子の潤滑油にはなれません。

 

気持ちから病気が悪くなってしまうこともありますから、そんな

事にならないようにしてほしいと思います。

 

 

 

 

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