遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ショートステイ利用を反対する旦那様

 

 

 

 

60代前半で難病を発症したK子さん。

 

体調の良い時は多少は動けますが、ほとんどの時間はベッドに

臥床したままです。

 

少し前までは調子の良い時に食事の準備もできましたが、徐々に

病状が悪化してしまい、食事も旦那さんに頼らざるを得なくなり

ました。

 

旦那様もまだお仕事されておりますので、疲れた体で食事の

準備までやってもらう事に、K子さんは申し訳なく思っています。

 

そのうち徐々に旦那様にも疲れが出てきたんでしょう。

 

K子さんの食事の支度が億劫になってきてしまいました。

 

K子さんはお腹がすいても何かを作ってほしいとは言えなくなり、

自分の体調の良い時だけ少量の食事をしていたようです。

 

これでは良くないと思ったK子さんは、旦那様に負担をかけないように

するために、ショートステイの利用を考えました。

 

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そしてショートステイを利用したいと旦那様に訴えてみました。

 

旦那様の答えはノーでした。

 

なぜいけないのかK子さんにはわかりませんでした。

 

お金なのか、何なのか。

 

この御夫婦は旦那様の仕事で転勤が多かったんです。

 

でも1度たりとも単身赴任をしたことはなかったそうです。

 

いつもK子さんも必ずついて行ったんです。

 

今思えば、旦那様を一人にしたことがなく、食事の支度なんか

させたこともなかったので、たった一人で過ごす事に抵抗が

あるのかもしれないと言っていました。

 

でもさ、今はコンビニだってあるし、食べたいと思ったものを

いくらでも買って帰ることができる時代です。

 

自分の食べることくらい何とでもなるじゃないですか。

 

でもそれができないんでしょう。

 

あくまでもK子さんの想像です。

 

K子さんの気持ちを旦那様には全くわかってもらえず、とうとう

泣き出してしまいました。

 

自分と少し離れれば、旦那様も楽になるのではないかと思って

言った事なのに、逆に怒られてしまったって。

 

ご飯も食べさせてもらえないからとは言えません。

 

でも本当はそういう事なんです。

 

難病でも食欲はあります。

 

でも食べさせてもらえないって辛いです。

 

私たちヘルパーは食事の準備ならやってあげる事が出来ますので、

旦那様に食べたいものを買ってきてもらえれば、それをK子さん

が食べやすいようにセッティングしてあげると説明しました。

 

そしたら今度はその提案に対して泣いていました。

 

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こんなに親身になって考えてくれて嬉しいって。

 

要するにK子さんにお腹いっぱい食べさせてあげる事が出来たら、

K子さんもショートステイに行かなくてもすむかもしれません。

 

利用者さんが困っていることを支援していくのがヘルパーの

仕事です。

 

ケアマネさんとも相談してK子さんにとって最善の策を考えて

あげたいと思います。

 

旦那様を説得するよりも、その方が簡単ですからね。

 

大丈夫です。旦那様から逃げなくても何とかなりますからね。

 

一緒に考えていきましょう。

 

 

 

 

 

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